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近江鉄道の挑戦~1日全線無料

菊池電車の話題を取り上げたところ、こんなニュースを見つけました。

【赤字経営の地方鉄道、「1日全線無料」は無謀!?】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9d2beadc17b34d78aaaaa7903fd41bcdf932bb2

滋賀県の私鉄『近江鉄道』が、10月16日のお客様感謝イベントに合わせて『1日全線無料』に取り組むのだそう。この路線は、経営難から2024年からは電車の運行は引き続き近江鉄道が、線路などの維持管理は沿線10市町が担う『上下分離方式』に移行することが決まっているようです。

なんとか利用者数を増やしたいという企画の一環で、一日平均乗車数(約3100人)の3倍の利用者を見込んでいるとのこと。3倍になっても無料なので料金収入増にはつながりませんが、記事のコメントにもあるように「とにかく一度乗ってもらわないことには利用者増につながらない」確かにそうだと思います。関西圏では初めての取り組みらしく、懐疑的な意見もあるようですが、ぜひとも成功してもらいたいものです。

実は熊本でも10月1日にこんなことをやっています。

【バス・電車「子ども無料 大人100円」 一日限定…熊本市中心部にぎわう】
https://kumanichi.com/articles/808853

大人は無料ではありませんが、多くの人が利用したそうです。
以前にも、県内ではバス・電車無料が実施され、バス停や電停、駅がどこも人で溢れたことがありました。初めてのその取り組みを見て、「使い勝手が悪い」との指摘の多い熊本の公共交通も「乗らないわけではないんだ」が率直な感想でした。ただ、その試みも一回で終わってしまい、その後の利用者増につながったかどうかは定かではありません。今回の取り組みは来月5日にも実施されるようで、公共交通が県内の移動手段として定着してくれることを願うばかりです。

『菊池電車』を運行する熊本電気鉄道株式会社も「バス・電車『子ども無料 大人100円』」の実施主体ではありますが、菊池電車に限り、御代志駅のオープンを記念して別の機会にやってみてはいかがでしょう。菊池電車の一日平均乗車は約3000人。近江鉄道とほぼ同じのようです。

通勤通学や買い物等の日常生活の異動手段だけでなく、やり方次第では沿線外のお客様を取り込むことだって可能です。『銚子鉄道』に乗ってそのことを実感しました。

【終わらない銚子電鉄の挑戦】
https://note.com/s_kohyama/n/n351d598e01e9

利用者数の減少、経営難、運転士不足等、なにかと暗い話題の多い公共交通ですが、明るい兆しになればいいなと思います。

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