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選挙のスリーステップで権利を行使

いよいよ明日、6月22日には、参議院議員選挙が公示されるようです。「されるよう…」というのも、今回ばかりは忙しさにかまけて、ほとんど選挙関連の報道に触れていないので、現段階では脳内の選挙情報が白紙の状態。私も長年、政治や選挙に携わってきて「選挙の棄権はいけない」と訴え続けてきただけに、これから情報収集を始めなければなりません。また、相変わらず有権者の方々から「選びようがないんだけど、どうしたらいいでしょう?」という相談を受けることがあるので、その答えも用意する必要があるのです。

先週末にはローカル局で恒例の選挙特番があっていたようで、その見出しだけ見ると「今回は自分で争点を探し出す選挙」とのこと。評論家と称する人たちも『さじを投げた』かのような見出しに、思わず苦笑してしまいました。どの選挙においても、最近の投票率の低迷は同じような傾向にあります。事前のアンケート調査では「今回は絶対に投票に行く」という人が多い、との結果も出ているようですが、果たしてどうなのでしょう。

現在の国民の最大の関心事は『暮らし』と『経済』。急激な円安に伴い、ここ最近では経験したことのないような物価の高騰が始まりました。インフレ対策が求められていますが、もともとこの分野での政治の力は弱く、最近では手詰まり感が顕著になってきています。本来であれば、そのためのセーフティーネットであるべきですが、社会保障制度の見直しは後回しにされたまま、という印象です。

さて、「専門家もさじを投げた!?」今回の選挙にどうやって向き合いましょう。ちょうど今朝の地元紙に、各政党の分野別公約の比較表が丸々1ページ掲載されていました。政策本位が望ましいとされながらも、あまり真剣に見られることのないページだと思います。参議院議員選挙は各政党が競って著名人を並べるようなことが多いだけに、余計に見逃されがちです。私が今回試そうと思っているのは……

① 公約比較表の政党名を伏せた状態で、全ての公約を読んでみる。
② 自分の考えにもっとも近い公約を探し出す
③ その公約を掲げた政党及び候補者に投票する。

簡単なスリーステップ、みなさんも一度やってみてはいかがですか?
こんなことをいうと、「公約の実現性は?」との指摘を受けそうですが、そのことばかりを重視していたら、ずっと現状が続くことになります。現状維持を望むならそれでも構わないと思いますが、現状への不満や先行きに不安を覚える方は、一度試してみてはいかがでしょう。「選びようがない」と棄権するよりも、遥かに有効に権利を行使することになる、そう思います。

今日は梅雨本番を思わせる強い雨が降り続いています。洪水や土砂崩れといった災害の多い時期でもあります。皆さん、くれぐれもご用心ください。


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