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日本歴代記録への挑戦~村上宗隆選手

ここ数日「村上選手も人の子だったんだよなぁ」との声がよく聞こえてきます。村上選手とはヤクルトスワローズの4番打者・村上宗隆選手のこと。地元熊本県出身の九州学院高校卒、入団5年目です。今シーズンの村上選手はとにかく打ちに打ちまくっています。神がかり的なそのバッティングから『村神様』などと呼ばれるようになりました。

昨日、ヤクルトスワローズは昨年に続きセントラル・リーグの優勝を決めました。連覇はとても難しいものですが、今年は村上選手の飛躍的な成長があってこそ。優勝の立役者になったことは間違いありません。まだシーズンの途中ですが、現在三冠王で、MVPも文句なしでしょう。そんな彼のことを「プレッシャーに無縁なのでは」と感じたのは、9月13日の巨人戦。54号、55号と立て続けに、右へ左へと豪快なホームランをスタンドに打ち込み、プレッシャーなどどこ吹く風と、あっさりと王貞治氏の日本歴代記録55本に並びました。一体どこまで記録を伸ばすのか、大リーグでの大谷翔平選手の活躍とともに、とても楽しみにしていました。

ところが、その後ホームランは8試合止まり、昨日の優勝を決めた試合もノーヒットに終わっています。そんな今の彼を見ての冒頭のコメントなのです。それはそうだと考えを改めました。プレッシャーを感じない選手なんていませんよね。2000年2月生まれのまだ22歳。昨夜のビールかけの様子を見ていても、失礼ながらまだあどけなさが残っています。

昨日、優勝が決まったことで、チームとしてのプレッシャーからは少しは解放されるのかもしれません。プレッシャーを乗り越えてこそ、真の一流選手に近付くのでしょう。観る人に感動を与え、記録だけではなく、しっかりと記憶に残る選手に成長してくれることを期待しています。残り7試合だけでなく、その後のクライマックスシリーズや日本シリーズ、今から本当に楽しみです。

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