"ワクワク"を見つけに行こう! 〜100度目のアルビ〜 28年間で数えきれないほどアルビの試合を観に行った新潟出身者がスタジアムで過ごす1日の話(3)
みなさまお待たせしました。自称大人気note記事の第3弾、るろうに剣心でいえば「伝説の最期篇」です。
京都大火篇までをまだ見ていない方はこちらからどうぞ。
前回のnoteで「まだ結婚していない」と言いましたが、最近一緒に試合を見に行く「通称"嫁"」と呼ばれる人がいます。
「あ〜みなさん、石を投げるのはやめてください〜〜〜!!」
みなさんは午前中に1枚イエローカードをもらっています。過激な言動は慎みましょう。(伏線回収)
...以下、嫁と呼んでいきます...。
「あ〜みなさん、プラネタスワンをそんな風に使わないでください〜〜〜!!(殴打されながら)」
↑ちなみに本来の使い方
...本題に戻ります。
◎12:00 (改めまして)スタジアム入場
入場ゲートは普通、シーズンパスの人とそうでない人でゲートが分かれています。
嫁(新潟在住)はシーズンパス、僕(東京在住)は試合ごとにチケットを買っています。
...今生の別れ(約30秒)です。
ルールだから仕方ない。
100回もスタジアムに来ている人間は、警備員の前に到着する段階で、すでにカバン全開。
手元にはディスプレイの明るさをMAXにしたスマートフォン、そこにはQRコードが写し出されています。
入れてもせいぜいタオルマフラーと途中で買った飲み物、Eゲート前のガラポンで当てた景品が入っているくらい。特段怪しまれることはありません。もはや顔パスの一歩手前。
警備員さんの放つ「ビンやカンはお持ちではないですか?」というセリフは、
「こんにちは、今日は天気が良くて観戦日和ですね。私たちと一緒に、今日も最高の雰囲気のスタジアムにしましょうね。」という意味です。
なので僕も、「そうですね。天気も味方してくれていますし、今日も勝って首位キープといきたいですね。いつもご苦労様です!」
...と言いたいところですが後ろが詰まっていますので、「(ビンやカンは)ないで〜す。」と足早に立ち去ります。
(警備員さんいつもありがとうございます。)
その後階段を上がってコンコースへ。まずは今日の拠点を決めます。
階段上がってこの景色、毎回テンション上がりますよね。
(アウェイサポーターさんから、Nスタンドが見える写真を拝借しました)
もう一回チケットを見せる場所がありますので、くれぐれもカバンの奥底にチケットをしまったり、うっかり途中のゴミ箱に捨ててしまわないように...。
今年は収容人数50%なので、チケットを目一杯売ったとして2万枚強。
先日の松本山雅戦で13,101人入りましたから、最近はサポーターがとても多い印象を受けます。
隣の人と席を空けて座りますので、遠目にはものすごくお客さんがいっぱい入っているように見えます。2層目の人の多さなんかは、4万人入っていた頃を彷彿とさせます。
↑(そうそう、4万人の頃ってこんな感じでした。ビッグフラッグもまたやりたいですねえ。)
座席に荷物を置くと再びコンコースへと向かいます。ここでもチケットを忘れてはいけません。
目的はスタジアムグルメです。
「いやいや、さっきEゲート前広場でメシ食ったやんけ。」
この時ばかりは、耳がよく聞こえなくなります。
なにせこれだけお店があっては、無視できません。コンコースを練り歩きます。
ビッグスワンはどのチケットでもコンコースが移動自由。アウェイサポーターもグッズを身につけなければ何も問題はありません。カシマとは違い、"密輸"をするお友達がいなくても大丈夫。
ちなみに2層目のコンコースはランニングコースとして開放されている日もあります。1周約720m。新潟の人は歩き慣れていますから、この距離でも十分お散歩ですね。
いつも行列ができているなあと思うのが、「ホテルイタリア軒」
チーズボード、映えます。ぶどうパン、映えます。
僕の最近の推しは「べいべい」です。
新潟のお米を使ったおにぎり屋さんなのですが、もうメニュー見ただけでよだれが出ます。写真からこんなに美味しそうであっては、ピーターウタカばりに厄介です。
新潟と言えばお米ですし、1個から注文できますし...どんなにお腹いっぱいでも、気づいたら並んじゃってます。
べいべいはSスタンド側にありますので、ホーム・アウェイのサポーターが半々くらい並んでる印象です。
最近だし茶漬けなるものが登場したのですが、これもまた美味しい...。
上に乗ってるのはキス天ですが、他にも種類がありました。
おととし鹿児島遠征に行った際に、鹿児島サポーターから、
「...新潟のスタグルには白ご飯があると聞いたのですが、本当ですか...??」
と聞かれたのですが、(これは本当にあります、昔は大助、今はDELI-CONにあるらしいです。)←追記の追記
「今はこんなことになってますよ!!」と伝えたいですね。
届けこの想い...。(ちなみに鹿児島めっちゃ楽しかったです)
とまあ、全部紹介しきれなくて大変申し訳ないのですが、
最近は間の1席をテーブルがわりにして、そこに買ったスタグルをずらっと並べるわけです。
そしてそれを楽しみながら、桜木花道の登場を待つわけです。
(🌾この選手は無敗でA契約を勝ち取ったとても素晴らしいゴールキーパーです)
◎13:15 選手がピッチに登場
ここからがいよいよ、サポーターとしての活動が始まります。
今までは選手のウォーミングアップのタイミングでそれぞれのチャントを歌っていましたが、もはやそれも許されない世の中。
リズムゲームのごとく、「FANS」の皆さんが叩く太鼓に合わせて手拍子をします。
↓ちなみにFANSとは、
https://twitter.com/BrigadaFans
独特なリズムが来ても動じてはなりません。練習あるのみです。
「あ、これは『とんちアルビ』のリズムだな」などと言っているサポーターは300回来ているツワモノです。みんながみんな最初からうまくリズムに乗れるわけではありません。
サッカーも応援も同じです。練習でできないことが本番でできるはずがありません。
それに加えて、この「良いプレーには拍手をしよう!」という心がけです。
初めての人はあまり深く考えずに、「本間至恩がドリブルで相手をかわした」とか、自分が心躍るプレーに拍手をすればいいのです。
あとは周りの雰囲気に合わせて、知ったような顔で拍手をすれば良いのです。
それだけでスタジアムの雰囲気が良くなるならお安い御用です。
というか、突き詰めていけば、どんなプレーだって考え方によれば「良いプレー」じゃないでしょうか?
ウォーミングアップのシュート練習なんかは最たる例です。
①シュートが決まる(ナイスシュート)→拍手
②シュートが阻まれる(ナイスセーブ)→拍手
③シュートが枠外に飛ぶ(ナイス宇宙開発)→NASAに拍手
3つ目はさすがに自分でもどうかと思いますが、声を出せない以上この拍手をするという行為は、「僕は私は、ちゃんとプレーを見ているんだぞ」という意思表示になります。
あまり良くないプレーでも、ため息が出そうになるのをグッとこらえ、「Hey, come on!!」といった具合に拍手で鼓舞したいものです。
◎13:45 選手ウォーミングアップ終了
そしてアップも終了すると、いよいよキックオフの時間が迫ります。
トイレに行きましょう。
スタグルのゴミを捨てに行きましょう。
携帯はカバンの中で充電しておきましょう。
タオルマフラーはいつでも掲げられるようにしましょう。
パーカーを着ている人は寒くても一瞬だけ脱いで、スタジアムをオレンジに染めましょう。
さあ、選手がやってきます!
つづく