VRで即日3Dモデラーになる方法【TiltBrushはいいぞ】
こんにちは、かわしぃです。昨年よりVRアーティストとして活動をはじめましたが、【VR】の数あるコンテンツの中から僕が初めて触ったアプリがTiltBrushを含む「VRアート」のアプリでした。今日はそれらの導入方法について紹介します。
「アート」と聞くと身構えてしまう方も多いでしょうが、
「VRアート」はつまるところ3Dモデリングの手法のひとつです。
3Dモデリングができるアプリといえば、
・blender
・Maya
・ZBrush
・Cinema 4D
・XISMO
などなど・・・たくさんあります。
これらは「ポリゴンモデリング」と呼ばれることもあり、頂点や面などの情報を整理しながら立体を作り上げていく方法を取っています。なので、これらのアプリでモデリングをするなら、厳密にはまず3Dモデルの表示の仕方の原理や「ポリゴンってなあに?」から理解する必要があります。
ところが・・・
私達モデリング初心者、つまりパワー系肉体労働モデラーはそれらがとても苦手です!!理解する適正がないと言ってもいい。
頭の中のイメージを、鉛筆で描くようにスイッとモデリングがしたいのじゃ。こう、グッとやって、シュッと描いて、ババーンとね。創りたい世界はすでに我々の頭の中にあるのですから。
手で描くように、あるいは粘土をこねるように。直感的にモデリングがしたい。
余計な事を考えず、覚えず、今すぐに!
そう、VRならそれができちゃうんです、という話。
VRのコントローラを持ち、手を動かした分だけ形を作り出していくことができます。
それができる代表的なVRアプリがこちら。
「TiltBrush」▶ Googleが開発したVRお絵かきアプリ。
Steam、Oculusストア、Playstation Store等で2000円前後で購入可能。
他にも、
・Adobe Medium
・Gravity Sketch
・Microsoft Mquette
などなどVRで直感的に造形ができるアプリがありますが、今回はTiltBrushについて紹介していきます。
TiltBrushはいいぞ、無料版もあるぞ
前項にて各プラットフォームで2000円前後で購入可能と記載しましたが、なんと2021年1月末にオープンソース化。つまりタダで入手可能になりました。オープンソース版および有志開発陣による派生アプリは一部機能を除いて無料でアプリを使用可能となっています。
で、どうやって導入するの?
・用意するもの▶TiltBrush対応機種
お手持ちのVR機器に以下のお好きな方法で導入してください。
派生アプリは開発陣により新機能が追加されたりしていますが、基本的には本家TiltBrushと機能はほぼ同じものとなっています。
①サクッと無料で導入したい
▶派生アプリ【OpenBrush】(開発中)がオススメ。
Oculus Quest版
Oculus Rift版
Steam版
②無料かつ新しい機能を使ってみたい
▶派生アプリ【MultiBrush】(開発中)がオススメ。
★複数人でのマルチプレイが可能!
Oculus Quest版
※SideQuest使用でPCVR機能が使える?らしい?
③公式の機能をすべて使いたい
▶有料版【TiltBrush】がオススメ。
Oculus Quest版
Oculus Rift版
Steam版
④自分でソースコードを改造してみたい
▶オープンソース化されたコードを入手する
Github
みんな、TiltBrushは持ったな⁉行くぞォ!!
VRでTiltBrush及び派生アプリを起動すると、なんとあら不思議、
右手にブラシ、左手にパレットを持っています。
左手のパレットから好きなブラシや色を選び、あとは右手で描きまくるだけ!ブラシによって、テープのように平面のモデルを描いたり、岩の塊のような立体的なモデルを描くこともできます。キラキラ光るものもありますし、あとはのびのびとあなたの創りたいものを、その両手で生み出していくだけ!
出来上がったものは「Export」メニューを押すことで.fbxや.glb形式などで書き出し、UnityやBlenderなど外部アプリで編集を続けることも可能です。もちろんclusterやVRChat等のVRSNSのワールドとして導入することも可能。そのあたりはまた後日。
参考用動画(TiltBrush作品制作の流れ)
いかがでしょうか。
動画内でやっているように、最初はワイヤーで骨組みをざっくり描いてから形を肉付けしていくとスムーズに造形が勧めやすいと思います。様子を見ながらそのへんのポイントなんかもまたいずれ記事にします。
Blenderと格闘しなくても、VRかぶって腕を振りまくるだけでモデリングができます。お絵描き感覚でやってみたい、という人にオススメです!