小学校の入学前健診で意識が変わった話
「あぁ、もう子どもは次のステージに進まなければならないんだな」
ということを小学校の入学前健診で感じました。
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秋の指定の日。午後半休を取って保育園にお迎えに行き、自分のお昼はサンドイッチをかじって済ませ、珍しい早お迎えにうっきうきの息子を連れて、入学予定の小学校へ。
すらっと並んでいる女子の受付列に対し、あっちに行ったりこっちに行ったり、座り込んだり走りまわったりしている男子列の最後尾に加わり、終わるまでおよそ2時間。
長かったし初めての場所で疲れましたが、私たち親子への対応が今までとは違っていて、意識が変わりました。
まず、先生やスタッフさんが話しかけるのは、私ではなく子どものほう。
重要な健康診断の書類も、途中から息子が持って歩くように指示されて。
そう、そこは、「子どもが直接大人の指示を聞いて動き、受け答えしなければならない」空間だったのです。
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これまでは、保護者が話を聞いたり、子どもと一緒に話を聞くのが一般的でした。受け答えも、どちらかというと大人がすることが多かったかな。
危ないから、移動時は大人や子ども同士で手を繋いで動くことが多くて。
でも、今回の健康診断では私たち保護者はほぼただの「付き添い」でした。
視力検査では順番を待つ子どもたちだけに直接、検査の方法と器具の使い方が説明され、私たちは少し離れてみてるだけ。
彼らはひとりでそれを理解し、順番が来たら実践しなければなりません。
もちろんずっと側についてはいるのですが、これまでとは親のコミット具合が違います。
そうか、もう「並んで一緒に説明を聞く」ことや「わかりにくそうなところは親が補足する」とか「緊張がほぐれるよう声をかける」「隣にいて安心させる」ような、そういうべったり一体な感じじゃないんだ、というのがなかなか衝撃でした。
もしかしたら親子にそういう自覚を持たせるためにも学校側は意識的に、子どもの方に話しかけて、親はべったりにならないよう接しているのかもしれません。
最初は戸惑い心配もしましたが、子どもたちは不慣れでも案外何とかやっていくんですよね。
あぁ、もう親子一体型の、親がべったり寄り添い保護し代わりに色々こなす段階からステージが変わってきているんだ、と感じました。
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過保護なつもりはなかったけれど、結構過保護だったのかもしれない。私の方も、子どもにくっついていることで安心感を得ていたのかも。
などと健康診断の待ち時間にちょっと凹みました。
健康診断には「子どもだけの面談」もあったのですが、そのブースに来たらすぐ引き離されてしまって、子どもも戸惑って緊張した顔をしていたし、私もなんだか不安になってしまったんです。
でも、これからは私の方も少し子離れしなきゃいけないんだろうなと、久しぶりに小学校の机と椅子に座りながら思いました。
日中は保育園に預けているので物理的に離れてはいるのですが、園からの連絡は親が直接受け取るし、荷物の準備も親がするし、重要書類は親から先生に手渡しで、送迎もするし、お世話ややりとりは親がメイン。
でも小学生になったらそうじゃないんだ、と自覚できて、ちょっとさみしいけれど、いい機会になりました。
少し前までぷにぷにの赤ちゃんだった気がするのに、もう小学生なんですね。
少しずつ、そういう環境でやっていけるよう、親子ともども心の準備をしていこうと思います。
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