息子のぱんつがわからない
転園する保育園の持ち物に「ぱんつ」があった。
そう、下着のぱんつだ。
息子は今2歳半だが、まだトイレトレーニングをしていない。今日もオムツを履いている。
今通っている園の方針でトイレトレーニングはこの春から始めよう、と話をしていたので、のんびり構えていたのだ。
ところが丁度転園と重なってしまい、転園先は割とサクサクトイレトレーニングを進めるようで、急にぱんつを用意する運びとなった。
でだ。
「男の子 ぱんつ」で検索して混乱した。
形が、何種類もある!!!!!
女の子のぱんつは、大体同じ形だ。
ブルマ型と言えばいいだろうか、男性でいえばブリーフタイプ。
大きくなればお腹部分の深さ浅さや形など色々選べるようになるが、小さい子用は大体同じ形だ。
ところが男の子用は、初めてのぱんつの段階から、
①ブリーフタイプ
②ボクサータイプ
③トランクスタイプ
と3つある。
まじか……何がどう違うんだ……。
わからねぇ……
履いたことねぇもん……。。
履き心地違いそうだけど、どれが良いんだろう?
男の子の洋服選びはほぼ柄に注目すれば良いから楽だな〜と思っていたけれど、こんな見えないところで種類の豊富さと出会うとは。
肌が弱い子はボクサー型の方が汗を吸っていいとか、昔はブリーフからトランクスへ移行する人が多かったが、今は早い段階でブリーフを卒業しボクサー型に移行するとか。
色々調べて読んだけど、結局息子の好みは息子にしかわからない。
とりあえず適当に目星をつけたボクサータイプのものを買い、オムツの上から履かせてみる。
サイズは大丈夫そうだ。たぶん。
一応、ブリーフタイプのも買っておこう。洗い替えを考えると、どのくらい必要かな……。
そんなこんなでなんとかモノを揃える。
次は、ソフトだ。
そこでまた立ち止まる。
男性がどのように用を足すのか、しらん。
別に知りたくない興味もない。
でもこのままじゃ教えられない……。
ぱんつを通販する時の画像には、必ず前の切れ目、というのだろうか、穴みたいになっている所の写真が掲載されていた。
やはりここから出すのだろうか……?
もうこうなったら聞くしかない。最も身近で、信頼している男性であるところの夫に聞いてみた。
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「夫さん、息子のトイレトレーニングについて伺いたいのですが。」
「おう(居住まいを正す)」
「やはりここの穴から、出してするのですか……?」
「そうだねぇ。いや、でもなんかこれ、小さくない?もっとこう、ザックリと開いてた方がいい気がするんだけど」
と言いながら夫が買ったばかりの息子のぱんつをいじくりまわし観察する。
「えっ?そうなの?わからないけど、息子のはまだ小さいからこんなもんじゃない……?」
「そっかぁ……そうかなぁ? まぁそうかもね。そうそう、ここからこうやって出してするんだよ」
と、夫が開いているところから指をひらひら出して実演する。妙に生々しい。
「最初からそうやってするもんなのかな?難しそうじゃない?慌てて失敗しそう」
「確かに。大人でもこう、しっかりズボンのウエスト部分広げてする人も多いよ」
へー、今すぐ忘れても後悔しない新知識。
私の疑問はこうだ。ズボンとパンツをずりっと下ろして用を足すのか、ちゃんと隙間を活用するよう最初から促すべきなのか。あと、洋式トイレで小をする時はどうするのか。
「ということは、最初はズボンもぱんつも下ろしてするところから始めるのかな」
「てかそもそも、ズボンの前が開いてない(ファスナーとかついてない)から、そうなるよね」
はっ、そうか。そんなことも気づかなかった。
未知が過ぎると想像力もめちゃくちゃ弱まる。
「なるほどー。ちなみに座っておしっこする時ってどうするんです?」
「そうねー、小便器がある時は立ってするんだけど、ない時は座ってするね」
途中まで「小便器」という単語に縁がなさすぎて脳が処理できなかった。なるほど「小便器」。あの壁についている、アレね。たまに子供用のが女性トイレにもあるよね。
「座っておしっこするときは、おちんちんを下に向けて、それからします」
「へっ、下に向ける手間がかかるの?」
大変だなぁ……。
「うん、じゃないと前に飛んでったりします」
思わず想像して笑ってしまった。
それにしても、未知の世界だ、異性のトイレ事情。
一応疑問点は夫に尋ねてみたけれど、感覚としてはまだ「わからない」「全然わからない」とふわふわしている。
もうこればっかりは仕方がないので、後は保育士さんに色々教えてもらいながら進めよう。
園と家庭で伝える内容に齟齬がない方が混乱しないだろうしね。
それにしても子育てをしていると「よくわからないが、やるしかない」「やりながら軌道修正」「とりあえず飛び込む」みたいなことが多い。いくらか度胸がついて来たような気もする。
少しは私も強くなっているといいなぁ。
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