夜、ラジコンを走らせにロードバイクで駆ける夫
こちらは、ロードバイク乗り夫の日常を、特に自転車に詳しくない嫁(私)が綴るシリーズです。
コロナが流行してからツール・ド・おきなわも中止、ニセコクラシックも中止、中止中止中止、とレースの中止が続き、競技者登録は一応しているものの、すっかりロードバイクに跨らなくなってしまった夫。
その間、代わりに何にハマっていたかというと、ラジコンである。
実は小中学生の頃にもラジコンをやっていたという。
ある日突然買ってきて家の中で走らせたり、白いボディに凝った塗装を始めたりした。
タイヤのついた乗り物と、何かを作ることがやはり好きなのだろう。
そしてなぜかどんどんオリジナル塗装ボディが増えていき(1度に走らせられるのは1台だけなのに)(また買ってきたの!とつい言ってしまうレベル)、息子を巻き込もうとするもあまり興味をもってもらえなかったり、近所のサーキットに走らせに行くようになったりしているうちに、乗り始めて半年でヒビが入ってしまったロードバイクのローン(分割48回払い)を完済したりした。
めでたい。
年単位で自転車に乗らないでいたので、
乗らないなら大量のウェア捨ててくれないかなぁ、とか
このフレーム処分しないのかしら、とか
ホイール、この保管方法でゆがんだりしないのかしら、
などと思いつつも思慮深い妻なので黙って見守っていたところ、このたび自転車が復活することとなった。
平日、夜な夜な自転車を転がして、
深夜も開いているラジコンサーキットへ
通うようになった
のである。
もちろん、仕事が終わってから、だ。
残業が長引くと行けないが、21時までに帰宅できるといそいそと出かけてゆく。
ラジコンのサーキットは意外と多数あるが、面積が必要なので電車移動だと交通の便が悪いところも多い。
でも、自転車なら大丈夫。
片道10キロくらいなら近い近い。
ちょうど運動不足解消にもなるし。
そう考えるのが、自転車脳ってやつである。
休日のサーキット通いだけじゃ足らんのかい。
明日も仕事なのに疲れてしまうのでは。
夜とはいえ暑いし、熱中症にも気をつけなきゃだし。
そもそも暗いから事故の危険もある。
と、妻の私はたいへん心配なのだが、夫の情熱がそんなことでは止まらないのも知っている。
そもそも平日に仕事をして帰ってからどこかへ出かける気力があるのがすごい。
愛する息子が「え〜いかないで〜」と言っても効かない。
ちなみに息子も夫の気質をよく知っているので、ぐだぐだ引き留めなかったし、2回目からは割とあっさりと見送っていた。
ちょっと寂しそうにしていたけどね。
でも週末は夫がたっぷり遊んでくれる。
この前「かおるさんは好き勝手遊ばせてくれるからすき」と珍しく夫がデレていたが、最近は、夫はラジコンを走らせに、息子はミニ四駆を走らせに2人で一緒に出かけれくれ、私はその間友人とアイドル育成ゲームの声優によるライブ円盤上映会をしていたりする。
お互いさまだ。
しかし、ブームが去ったかと思った自転車が、まさかラジコン趣味と融合するとは。
とにかく、怪我なく、仕事とうまいこと両立してくれたらと思う。
なんでラジコン趣味で事故や怪我の心配をせにゃならんのだろうな。
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