3day’s Road 熊野
6月1日から3日まで夫は3day’s Road 熊野に参加した。
レース直前に夜勤もあったので、私は5連続ワンオペ育児。平日は普通に働いていたのできつかった。
それでも夫を送り出したのは、国内で行われるステージレースは貴重だから。
ステージレースとは、二日間以上かけて行われるレースのこと。途中でリタイアしたり、規定時間内にゴールできないと、翌日以降のレースを走れなくなる。
(1日目でリタイアしても参加費はかえってこない。)
全日程走った上で、合計タイムで順位が決まる。
ざっくり言うとツールドフランスなんかと同じものだ。
個人の他に、チームタイムでも順位を争う。
夫としても、それなりに気合いが入っているようだった。
で、レースがあると私もJBCF(全日本実業団 自転車競技連盟)のHPからタイムスケジュールやリザルトを確認したりするのだが、今回のレースは午前中に1〜1.5時間のものだったので、そんなに大変ではなさそうだなと思っていた。
走るのは、こんなにのどかで綺麗なところ。
(でも登りが無茶苦茶大変らしい。棚田だもんな。)
ところがところが。
蓋を開けてみたら大落車祭りだったそうだ。
1日目は、狭くて難しいコース、さらに真っ暗なトンネルがあって、そこでぶつかることが多かったらしい。
トンネルには是非明かりを設置してほしい。
いや、設置してくれよ……。
2日目は写真の場所で登り。登りではさすがに落車はなかったが、平坦のところで事故的な落車があり、巻き込まれた人も少なくなかったという。
夫の友人も落車でフレームにヒビが入ったそうだ。
その前の週のレース(大井埠頭)でも落車に巻き込まれ自転車が大破していたので、立て続けに2台愛車が逝くという哀しい事態になっている。
夫はといえば、目の前で自転車が吹っ飛んだりするのをひええええと避けながらなんとか最終日まで生き残った。
技術が向上したのもあるけど、子どもが生まれてから「なんとか無事に帰らなければ」という意志が強まっている気がする。
自転車もローンを組んで新調したので、まだまだ壊すわけにはいかない。
しかも自分でデザインできるカスタムバイクで、車体に息子の名前を入れているその名も息子号なのだ。
ますます壊すわけにはいかない。
最終的に、夫は3日間無事完走した。順位はそこそこ。
チームでの上位入賞も狙っていたけれど、大落車祭り等の影響で「チームで3人以上完走」の要件を果たせず、チーム順位がつかなかった。
ちなみに出走チーム25組中、順位がついたのは7組である。
私はステージレースというのは、完走するのは前提で、その上で毎日コンスタントに上位で走る走力、自己メンテナンス力、回復力、精神力なんかが問われるのだと素人なりに想像していた。
ところが蓋を開ければ完走するだけで大変なレースだった。
走るのは私じゃないけれど、舐めてはいかんなぁと思ったところである。
ちなみに私の方では平日働きながら水曜〜日曜ワンオペ育児なのが、かなり、相当きつかった。夫が帰宅したらめちゃくちゃ恩を売ろうと思っていたのだが、落車、怪我、廃車、入院、一晩意識が戻らない、などの恐ろしいサバイバルを生き抜き無事帰ってきただけで良しとした。
いや、ほんと回復ポイントがないまま次のダンジョン(週)が始まって今週は散々だけど。
私が外出したい時には息子を見ていて貰おうと思う。
夫よ、拒否権があるなどど思うなよ。
それにしても最近落車が多いのが気になる。
落車は肉体的、精神的にもダメージが大きく危険だが、自転車に影響が出ると経済的にも痛い。
前回の大井埠頭では、道幅が広くて走りやすいコースなのに、落車祭りだった。
最初は不思議だったけど、こちらの記事で納得した。
落車の危険は色んなとこにあるんだな。
ちなみに1時間程度のレースを楽そう、と見るのは早計らしい。
夫曰く、レースによる。1時間だと最初から終盤って感じで手を抜きにくいのが辛いらしい。
ほへー。
今週末もレースがあるので、ご友人は無事自転車を用意して出走できるのかも気になるが、とにかく無事に帰ってきてくれたらと思う。
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