子が保育園で怪我をするたび思うこと
※怒っている文章ではありません!※
このところ頻繁に子が保育園で怪我をして帰ってきます。
怪我といっても、擦り傷や引っ掻き傷がメインで重大なものではありません。
原因は大抵子ども同士のいざこざで、4月から新しい環境になり、子ども達にもストレスがある。まだ感情をうまく表現しきれない年齢なので、「引っ張る」「噛む」「叩く」などで不満を表現してしまうことがあり、それに巻き込まれてしまった、という形です。
2〜3歳のお子さんをお持ちの方、わかりますよね。家でもそういうことってあります。
もちろん先生方はよく見てくれています。でもちょっとした衝突からの怪我って起きてしまう。その度に平謝りされ、きちんと経緯も対策も話してくれます。今日は、そのたびに思うこと、です。
お互いさまで、仕方ない
本気でそう思っています。
自分の子ひとりでも、怪我をさせずに過ごすのは至難の業。それが集団ともなれば、先生方は大変でしょう。そんなに平謝りしなくても……!と毎回思います。
以前、子ども同士の喧嘩を目の前で見た時は「こんな小さい子が叩きあったりするの!?」とギョッとしましたが、保育園に通ううちに「割とよくあるんだな」「叩くこともあれば、叩かれてることもあるな」と理解しました。一時的なことで、仲が悪いわけでもないんですよね。2歳くらいのときです。
やっぱり言葉でうまく表現できないことや、まだ世界をよく知らないことが原因かと思います。不満や怒りの原始的な表現ですね。
その都度、人を攻撃するのはよくないと説明し、言語化のお手伝いをし、成長を見守るしかないのかなと考えています。
一方で、子のケアは軽視しない
むしろ一年前は転園したばかりで、うちの子の方が不安定でした。「お友達を叩いてしまった」と聞くたびに胸がギュッっと苦しかったのを覚えています。親のエゴですが、加害者側より被害者側である方が気は楽ですね。
そんな経緯があるので、本気で「お互いさま」だと思っているし、大怪我ではないので園や相手側を責める気は毛頭ありません。
でも、親の私は怒ってなくても、子はどう感じてるか判らないですよね。
悲しかったかもしれないし、とても怖かったかもしれない。
だいぶ会話ができ、話が通じるようになっていたので、トラブルがあった時は家に帰ってから「傷、痛い?」「嫌なことあった?」等、静かに聴くようにしています。
今のところ「痛かった〜」「あのねぇ、◯◯で遊んでた時に◯◯くんに引っ張られたんだよ」「今は痛くないよ」等話してくれます。
一応、「痛かったね」「悲しかったかな」「びっくりしたね」等話しながら、息子の様子を見ています。
ほとんどは、あっけらかんとしていて、全然気にしてない様子です。でも、自分の子とはいえ他人なので、本当のところはわかりません。なんなら本人もわかっていないかも。
そのあたり、自分の感情(全然許せる)とは別に、子の気持ちは軽く見ないようにしなきゃなと、意識しています。どれだけケアできているかはわかりませんが……。
親にできることは
親なのに、親にできることってよくわからなかったりして難しいですね。
今のところ自分にできるのは、
・子の爪を切る(怪我をさせるのを防ぐ)
・気になることがあれば先生と相談する
・環境の変化などストレス要因があれば伝えておく
・なるべく落ち着いて子に寄り添う
ことぐらいでしょうか。
子ども、とても可愛いし心底大事ですが、子のために自分が「なるべく落ち着いてゆったり構えておこう」とすると、こちらも人間で日々色々あるので修行みたいですよね。いやはや、大変です。
担任の先生方はとても誠実で、プロで、よく見てくださってると信頼しています。でもこの信頼が崩れると、お互いかなりしんどい。
今のところそんな事態にはなっていませんが、不安の芽があったら早めに相談して摘んでおこうと思います。
そもそも、先生ひとりで多くの子を見ているので大変ですよね。国が定める3歳児の保育士の配置基準は20人に1人です。(ただし、常時2人以上、保育士を配置することが原則。)
もし自分が10人以上の子を見ることになったら、と考えただけで発狂しそう。都はもっと基準が厳しいですが、それでもひとりでみる人数が多いんじゃないかと思います。
それも、先生を責める気が起きない要因のひとつです。
「喧嘩がない」ことが必ずしもいい状態ではない
私たちは大人なので「暴力=悪」「喧嘩=よくない」と考えていますが、子どもたちはまだそれを学んでいる途中。
なので、喧嘩したり、人とぶつかることも必要な経験ですよね。
以前保育園の先生からも「今日は◯◯くんととっくみあいの喧嘩をしていました。もちろん怪我がないように、ある程度見守って途中で止めに入るのですが、お互いひとりっ子なので、いい経験になっているように感じます」と説明されたことがあります。
確かに、すごく危険なことや、理屈に合わないことは避けるべきですが、衝突そのものは今の発達段階では必要なことだったりします。
最終的に求める人間像にたどり着いてくれたらいいわけで、その途中経過で衝突を「皆無」にするのは正しいことじゃないんだよな、と時々思い出します。
そのあたりは、専門家の話としてこちらが参考になりそうです。
子どもの怪我、どきどきしますよね。でも小さい頃はある程度仕方がなく、お互いさまなのだと思います。いつも保育園の先生には本当に頭が下がります。
園の先生方や、家族、そして本人ともよく話し合いながら、多少怪我が多めでもすくすく育ってくれたらと思う日々です。
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