印鑑文化の滅びは近いかもしれない
感動したからちょっと聞いてほしい。
先日、児童手当にまつわる重要書類を夫が自治体宛に投函したのだが、「もしかしたら印鑑押すの忘れたかも……」などと言いだした。
「必要なら役所に押しに行くから、ちょっと電話で聞いてみて」と頼まれ、
(自分でかければよろしいのでは……???)
と思いつつも、夜勤からの日勤という過酷スケジュールをこなす夫に代わり、心優しい私は役所に電話をかけてみた。
直通番号にかけたらワンコールで上品さと華やかさを兼ね備えた素敵な女性の声がした。
そして問い合わせてみるとなんと
「印鑑はなくても、自筆の署名があれば大丈夫です」
とおっしゃるではないか!
なんと素晴らしい!
なんと素晴らしい!
おかげで私の昼休みは1分も削られなかった。
いやー、あの数百円で買えて誰でも押せる判子にどれだけ意味があるんだよ、と思っていたんだよね。
と、判子文化ズブズブで生きてきた私は大変感動したのだが、よくよく書類を見直したら「記名押印に代えて、署名することができます」と注意書きがしてあった。
そういやなんかあったな……と調べたところ
署名(手書きサイン)=記名+押印
とのこと。
※記名は署名以外で名前を記すこと。代筆、判子、印刷など。
なるほど、当たり前のことをしただけということなんだな。
うすらぼんやりとしかそういう知識がありませんでした。お恥ずかしい。
もういっそあの「印」て欄を無くしてしまえば良いのでは、と思うのですが、記名+押印の方もそれなりにいるのかなぁ。
それで、「署名の代わりに記名押印もできます」にしたりとかさ。どうなんだろう。
そういえば民間ではモニターにサインでOKな手続きも増えましたよね。
もしかして私の感覚が遅れているだけなのかしら……!?
無知からの感動だったかも、と思い始めてきました。あれえええ。
これまで署名+押印が多かったし、日頃各種手続きや社内で判子を押させられまくっているので、つい、お金が絡む書類で判子がいらないことに感動してしまいました。
もしかしたらこれからの世代は、「ハンコ?そんなの普段使わないです」って言うようになったりするのかなぁ。
いやー、いいことだなぁ。
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