子どもを産んで変わったこと
「子どもを産んで、人生がかわった!」というのはよく聞くし、私もそうなるのかなぁとぼんやり考えていました。
まだ人の親になって3年程度だけれど、変わったと思うことと、変わらなかったことの両方があります。
個人的に楽しい話題で、できれば他の方にも聞いてみたいので、まずは自分が書いてみることにしました。
今回は「変わったこと」編です。
子どもを産んで変わったこと
①自分も「動物」だと強く感じた
つわりが酷く、口にしたもの全てを吐く経験をして、私たち人間も「動物だったんだ」と認識を改めました。
なんというか、精神や知性より、肉体の存在を強く感じる出来事だったのです。
私は食べるのが好きな方なので、吐きつわりはとてもしんどくて。美味しい!と思って食べても、好き!と思って食べても、食べたい!と思って食べても、問答無用で吐いてしまう。
「あぁ、私のハーゲンダッツ!!」と思いながら、数分前に食べた美味しいダッツが流れていった切なさは、忘れられません。今思い出しても泣きそう。
痩せ細って動けなくなり、出社もできず起き上がれず、しまいには胃液を吐いても、状況は変わらなかった。それでいて、赤子はちゃんとお腹の中で成長していたのです。
「理性も知性も意志の力も、体にプログラムされていることには敵わない」
そう実感し、知らず知らずのうちに知性や精神偏重だったところから肉体を意識するようになりました。妊娠出産に伴う体の劇的な変化や、よくできた体の仕組みに触れ、自分も他の動物と同じ「生き物」なんだ、同じいち生物に過ぎないんだ、と認識を改めました。
それまでは動物ドキュメンタリーを観ていても、どこか「私たち人間とその他の生き物」という目でみていたんです。そのことにすら、産後気付きました。
自分の肉体にプログラムされている妊娠出産のしくみの見事さと力強さに、圧倒されたかたちになります。
産んだら母乳が出るようになったのも、自分のお腹から生き物が出てきたのも、未だにびっくりです。
今までなにを食べてもそんなの出てこなかったのにねぇ。
それ以来生物学に興味が出てきて、少しずつ本を読むようになったりしています。
②子どもがこんなにかわいいとは思わなかった
これはもう毎日びっくりしています。
子どもがこんなに可愛いものだったなんて。
産んだ直後はなにをしたら良いのかわからず、ひたすら必死だったので、無条件にかわいいとは思えない時もありました。
今でも、言うこと聞けよこのやろう、と思ってしまうことも度々ですが、全体的には、やっぱりかわいい。
元々、周りに自分より小さな子がいなかったので、子どもって「どう対応していいか分からず、なるべく関わりたくない存在」でした。中学時代の幼稚園訪問でも、友達には子どもが寄っていくのに、私のところには全然こない。
子どもって鋭いですよねぇ。
それが、子どもが生まれてからは我が子も、よその子も、なんなら生きとし生けるもの全てが愛おしくなってきました。
ベタですけど、人間変わるもんだなぁって感じです。
今では保育園でよその子と交流するのも、なんとかなるようになりました。
(コロナ流行中なので、あまり接触しないようにはしています。)
③自分は「働きたい人」なのだと自覚した
社会人一、二年目くらいまでは実は「結婚したら専業主婦になりたい」と思っていたんです。
大学でも、結婚したら一線を退くことを見越して、教員免許以外にも司書免許や、取れるだけ色んな資格を取りました。子育てが落ち着いたら働いてもいいかな、その時に選択肢を増やせるように、的な。単純に勉強が好きだったのもありますが。
それがいつの間にか、「私結婚しなさそうだな、一人で生きられるようになろう」となり、ひとり人生でいくつもりでしたが、色々あって結婚出産しました。人生わからないものですね。
そして産休育休を経験し、私は「外に出て働きたい人」なのだなと実感しました。
育休中は、子どもはかわいいけど、働きたい。そう思いながら日々過ごしていました。
やめてみて、離れてみてわかることってありますよね。
これが例えば10億円持っていてもそう思うのかはわかりません。ただ収入を失うことへの恐怖からなのかも、とは思います。試しに誰かくれないかなぁ。まぁ今のところは、働きたい人のようです。
そのため保活も必死でやりましたし、産後7ヶ月で息子を預けて仕事に復帰しました。
マミートラックや家事育児との両立等、悩みや体力的に大変な面はありますが、やりたいことをやれているという意味では、けっこうしあわせです。
一方で、「思ったより『子ども命!わたしの人生子どもに捧げるわ!!!!』みたいにはならなかったなぁ」と感じていますが、そちらは別の機会に「変わらなかったこと編」で書いてみようと思います。
かけたら公開しますね。
私は「働きたい人」でしたが、絶対逆に「子育て楽しい!もう働きたくない!」ってなった方もいますよね。
人それぞれで楽しそうなので、よかったら皆さんのエピソードもお聞かせいただけると嬉しいです。
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