愛情が感じられればするっと離れられるんだね
子が起きた時、自分が隣にいないとギャン泣きされることに、少し悩んでいました。今日はその朝の戦いに終わりが見えたお話です。
朝、目が覚めると、息子がすやすやと私の右腕の上で寝息をたてている。
まるっこい頭が目の前に広がって、その先に穏やかに並んだまつげと、小さな鼻、むにゅうとしたかわいい口がつづく。寝顔を眺めていると息子の髪が顔に触れてくすぐったい。
いとおしい、しあわせな時間。
だが、そう、残念ながら私は起きねばならぬのだ。
そっと、慎重に腕を引き抜く。
「ううん〜」と起きかけた息子が、またぐりぐりと私の方へ頭を預け、元の腕枕状態におさまる。これを何度か繰り返す。
ああ、かわいい。愛しい。
しかし、そろそろ、起きなければ、仕事に遅れてしまう……。
その後の展開は次の3つ。
①腕を引き抜くのに成功!私が家を出るまで子はすやすや眠り続ける
②途中で起きて怒り泣き叫びながら私を呼び、支度を途中でやめて添い寝する
③子が夫の布団に潜り込んで、夫の腕枕ですやすや眠る
こうして私と子の、朝の戦いがはじまる。
うまく腕を引き抜くことができ、私が家を出るまで息子が寝続けてくれたら万々歳。私が朝早く家を出るので、我が子の朝食〜登園は夫が担当なのだ。
しかしうまく抜け出したと思っても、子が目覚め隣に私がいないのに気づくと、「ぎゃ〜っ!! まぁまあああああ!!!!」と怒りの大泣き。私はあわてて寝室に戻り、なだめたり、添い寝したりすることになる。
勤務時間は刻一刻と近づいており、私は間に合う電車に乗れるか気が気でない。
こんなバタバタを一年くらい繰り返した頃、私が起きる際に息子が目を覚めてしまっても、大人しく夫の布団に潜り込んで眠るような場面がでてきた。
これだ! これが一番平和だ。
夫と息子が寄り添って眠っている。最高。眼福。ピースフル。
私が起きたら、夫の添い寝に移行する。この状態を目指したい。そして、朝予想しないタイミングで時間をとられる状況から解放されたい。
そうして、私が隣で寝ていなくても息子が泣かないで済む道を模索するようになった。
色々やった結果、
・起きる前に寝ている息子を撫でたり、抱きしめたり、キスしたり、スキンシップをとる
・自分が起きる際に、子が寝ていても「お母さん起きるね」と声をかける
これらをすると、私につられて一時的に息子が目を覚ましてしまったとしても、泣かずに夫の布団に移動してまた寝てくれることに気づいた。
もちろん、一回では解放してくれないこともある。そういう時は、もう一度腕枕し、息子が落ち着くのを待って、再びスキンシップをとり、「10数えたらお母さん起きるね」と言ってカウントダウンする。そうすると、するっと離れられるようになった。
紆余曲折を経て。まだまだ振れ幅はあるけれど。
ちゃんと愛情を感じられること、説明・予告があることが大事なのかな、と気づいた出来事であった。
そうやってほぼこの悩みは解消できたが、子育ての成功経験は、たまたま上手くいったのか、年齢的成長によるものか、子の性格に合ったからか、いまいち解らないところがある。
けれど、「朝子どもが起きた時、自分が隣にいないと泣いてぐずる」という悩みは結構あるようなので、一例として参考になったら幸いです。
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