
法曹になる…。
はじめに
今回は法曹資格を取得するための現行制度について、少し私見を述べたい。
1人の法曹志望の大学生(予備試験受験生)の意見として受け止めてもらいたい。
なお、私のプロフィール情報等についてはこれまでのnote記事、Twitter等を参照してください。
法曹資格取得の現行制度~どうやったら法曹になれるの?~
まず、現行の制度を軽く確認しておこう。
と言っても、細かく書くとわかりにくいので簡単に。
ロースクール(法科大学院)ルート
これは、大学を卒業してロースクール(法科大学院)に進学する方法だ。
法学部卒業なら2年(既修者コース)、それ以外の学部卒業なら3年(未修者コース)ロースクールに通う事になる。
ロースクールを修了して司法試験に合格すると、司法修習生になれる。
そして、司法修習を修了すると、晴れて法曹資格(弁護士、検察官、裁判官)が得られる。
(なお、早期卒業制度やロースクール在学中司法試験受験については、少し制度が複雑なので省略。)
予備試験ルート
これは予備試験に合格する方法である。
予備試験に合格する事で司法試験の受験資格が得られ、司法試験に合格すれば司法修習、これを修了すれば法曹資格獲得、という流れになる。
現行制度の課題
では、いよいよ本題に入ろう。
ここからは私の考える現行制度の課題を述べたい。
経済的な話
一言で言えば、法曹資格取得は時間と金がかなり必要な上に、なれる保証もない、高コスト高リスクな戦いである。
司法試験=資本試験、とも言われるくらいだ。
まず、ロースクールに行くにも学費がかかる。
仮に奨学金を考慮するとしても、ロースクールは忙しいと聞く。
バイトなどは厳しい中、生活費はどのように捻出するのか。
貧民には無理である。
貧乏暇なし。
また、そもそも奨学金は無条件ではなく、成績等一定の条件が課されるのが一般的である。
だが、予備校や各種基本書など、それなりに良い教材を手に入れられなければそれは厳しいだろうし、そのためにはやはり金がかかる。
予備試験ルートならば学費がかからないため安価に思えるが、かなり難易度の高い試験のため、上述のように金を払って良い教材を手に入れないと合格は厳しいだろう。
時間に関しても、最速の予備試験合格者(勉強開始1年目で合格)だとしても法曹になるまで最低3年間はかかる。
こうした現状、なんとかならないものか…。
試験の内容について
試験の内容について。
ここから先は
¥ 750
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?