令和6年予備試験論文式試験刑事訴訟法再現答案
第1、設問1
1、甲が事件①の犯人であることを、事件②の犯人が甲である事を推認させる間接事実として用いることができるか。
(1)「証拠」(刑事訴訟法(以下略)317条)として用いるためには証拠能力が要求されるところ、これが認められるか問題となる。
ア、ところで、前科証拠を犯人性推認のために用いる事は、争点拡散防止、実質的根拠に乏しい人格評価につながる事から、その前科事件に顕著な特徴があり、かつそれが当該事件と相当程度類似している場合にのみ認められる(判例同旨)。
そして、有