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法律論、司法試験予備試験など

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司法試験予備試験や法律に関する記事のまとめです。
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#資格

憲法答案の書き方その3(三段階審査が通用しない場合)

今回は、以前の続きで、憲法答案の基本となる三段階審査(保障→制約→正当化論証)が通用しない…

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2024(令和6)年行政書士試験合格体験記

私は2024(令和6)年の行政書士試験に、初回受験で合格した。 なので、一応合格体験記を書いて…

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割引あり
すずきかんた
2週間前
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殺人罪における故意と殺意の関係性

今回はタイトル通り、殺人罪における故意と殺意の関係について検討し、私見を示してみたい。 …

すずきかんた
1か月前
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2024(令和6)年予備試験不合格体験記

タイトル通り、私は今年の予備試験に不合格でした。 論文式試験で16点足らず、不合格。 とい…

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すずきかんた
1か月前
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2024(令和6)年予備試験論文式試験再現答案集

私の今年の予備論文の再現答案をまとめました。 参考になれば幸いです。 憲法(評価B) 行政…

すずきかんた
2か月前
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刑法上の死者に対する犯罪まとめ

今回はタイトル通り、刑法上の死者に対する犯罪をまとめてみたいと思う。 なお、筆者自身は網…

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すずきかんた
2か月前

憲法答案の書き方その2(目的手段審査)

今回は目的手段審査について、軽くまとめてみようと思います。 以前noteの記事で書いた通り、争いはありますが、合憲性審査基準は3種類あり、これらを使い分ける必要があります。 厳格な審査基準、中間段階の審査基準、緩やかな審査基準です。 厳格な審査基準では、制約の目的がやむを得ない利益のためのものか、そのための制約の手段が目的達成にとって必要不可欠なものといえるか、検討します。 中間段階の審査基準では、制約の目的が重要な利益のためのものか、そのための制約の手段が目的と実質

令和6年予備試験論文式試験刑事訴訟法再現答案

第1、設問1 1、甲が事件①の犯人であることを、事件②の犯人が甲である事を推認させる間接…

すずきかんた
5か月前
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令和6年予備試験論文式試験行政法再現答案

第1、設問1 1、Xは本件訴訟1における自身の原告適格(行政事件訴訟法(以下「行訴法」)9条1…

すずきかんた
5か月前
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令和6年予備試験論文式試験憲法再現答案

第1、設問(1) 1、祭事挙行費を町内会の予算から支出することは認められるか。 (1)A町内会…

すずきかんた
5か月前
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令和6年予備試験論文式試験刑事実務基礎再現答案

設問1(1) 1、本件捜索差押え検証は、逮捕に伴う捜索差押え検証として令状の発付を受けずに行う…

すずきかんた
5か月前
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令和6年予備試験論文式試験民事訴訟法再現答案

第1、設問1 1、裁判所は本件相殺の抗弁を却下すべきか。 (1)たしかに本件相殺の抗弁は結審…

すずきかんた
5か月前
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令和6年予備試験論文式試験商法再現答案

第1、設問1(1) 1、甲社による本件株式の買取は有効か。 (1)たしかに本件株式の買取は会社…

すずきかんた
5か月前
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刑法における「業務」の定義まとめ

刑法(以下法令名略)に出てくる「業務」。 しかも3つの異なる意味で使われてるから、ややこしい。 具体的には、業務上過失致死傷罪(211条前段)、業務妨害罪(233、234条)、業務上横領罪(253条)。 今回はそんな「業務」の定義について、まとめたいい。 まず、それぞれの定義を書き出してみる。 業務上過失致死傷罪の「業務」とは、本来人が社会生活上の地位に基づき反復継続して行う行為であって、かつ他人の生命身体等に危害を加えるおそれのあるもの、をいう。 次に、業務妨害