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法律論、司法試験予備試験など

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司法試験予備試験や法律に関する記事のまとめです。
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2024年9月の記事一覧

労働基準法34条1項で法律解釈技法を考えてみる。

労働基準法34条1項によれば、労働時間が6時間を超える場合には、使用者はその途中に休憩時間を…

すずきかんた
5か月前
3

令和6年予備試験論文 再現答案

再現度7割くらい 再現では、条文は引いてない箇所、事実の記載を箇条書きのみの箇所あり むし…

やや
5か月前
8

令和6年予備試験論文式試験刑事訴訟法再現答案

第1、設問1 1、甲が事件①の犯人であることを、事件②の犯人が甲である事を推認させる間接…

すずきかんた
5か月前
5

令和6年予備試験論文式試験刑法再現答案

第1、甲の罪責 1、甲が本件ケースを拾い上げて自己のズボンのポケットに入れた行為に、窃盗…

すずきかんた
5か月前
3

令和6年予備試験論文式試験行政法再現答案

第1、設問1 1、Xは本件訴訟1における自身の原告適格(行政事件訴訟法(以下「行訴法」)9条1…

すずきかんた
5か月前
4

令和6年予備試験論文式試験憲法再現答案

第1、設問(1) 1、祭事挙行費を町内会の予算から支出することは認められるか。 (1)A町内会…

すずきかんた
5か月前
4

令和6年予備試験論文式試験刑事実務基礎再現答案

設問1(1) 1、本件捜索差押え検証は、逮捕に伴う捜索差押え検証として令状の発付を受けずに行うことができる(刑事訴訟法220条1項2号、3項)。 (1)法が逮捕に伴う捜索差押え検証を無令状で行えるとした趣旨は、「逮捕の現場」においては証拠が存在する蓋然性が高く、それを捜索差押え検証する必要性、緊急性があるためである。  したがって、「逮捕の現場」とは、被逮捕者と同一の管理権が及ぶ場所を意味し、「逮捕する場合」とは、近い将来逮捕が間近に迫っている場合も含むと考える。 (2)本件

令和6年予備試験論文式試験民事実務基礎再現答案

設問1(1)  所有権に基づく返還請求権としての土地明渡請求権 設問1(2)  被告は原告に対…

すずきかんた
5か月前
4

令和6年予備試験論文式試験労働法再現答案

第1、設問1 1、X組合は救済命令等の申立てを行う事が考えられるが、これは認められるか(労…

すずきかんた
5か月前
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令和6年予備試験論文式試験民事訴訟法再現答案

第1、設問1 1、裁判所は本件相殺の抗弁を却下すべきか。 (1)たしかに本件相殺の抗弁は結審…

すずきかんた
5か月前
2

令和6年予備試験論文式試験商法再現答案

第1、設問1(1) 1、甲社による本件株式の買取は有効か。 (1)たしかに本件株式の買取は会社…

すずきかんた
5か月前
6

令和6年予備試験論文式試験民法再現答案

第1、設問1(1) 1、CのDに対する所有権(民法(以下略)206条)に基づく乙土地の明渡請求は認め…

すずきかんた
5か月前
4

刑法における「業務」の定義まとめ

刑法(以下法令名略)に出てくる「業務」。 しかも3つの異なる意味で使われてるから、ややこし…

すずきかんた
5か月前
3

自動車に対する放火

今回はタイトル通り、自動車に対する放火について考えたい。 現行刑法によると、建造物等以外放火罪(刑法110条)が成立し得るにとどまる。 だが、はたしてこの運用は妥当だろうか。 一考の余地があると思う。 なぜなら、簡単に言ってしまえば、建造物等放火罪(刑法108条109条)との均衡を欠くから、だ。 建造物や汽車、電車への放火は、建造物等以外の客体よりも法定刑が重い。 すなわち、1人しか入れないような小さな小屋に放火した場合の方が、5人乗りの車に放火した場合よりも処罰