BAD HOPの歌詞で泣いた
先日、カラオケに行ったら「BAD HOP/Kawasaki Drift」のライブ映像を発見!!!
この曲は2018年にリリースされた日本語ラップの名曲のひとつ。(もう4年前なのか…)
HIP HOPが好きな人でなくても、知ってる人も多いかもしれません。
武道館でのライブの熱量、改めて歌詞をじっくり読みながら視聴したらめちゃくちゃ刺さってしまった。
Brrn brrn brrn…キーーーッ!!!!
個人的にこの曲で一番の聴きどころ。バイクのアクセルと思しき擬音が、曲中で何度も繰り返される。
私はこういう「歌詞の中に出てくる擬音」がなぜかめちゃくちゃ好きだ。
「飾りじゃないのよ涙は/中森明菜」のWao!
「REAL FACE/KAT-TUN」の亀梨の舌打ち
(わからない方、ぜひ調べてみて下さい…)
YZERRの「キーッ!」は上記2曲に匹敵するくらい、邦楽史上でも稀に見る効果的な擬音だと思う。
なんてったって、あれだけクールで厳つい人が「キーッ!」って…可愛い😭
厳ついだけじゃなくて「愛嬌」もある
曲の序盤からサラッとすごい事を言ってる気がする。
「昔の自分がダサかった」と自認して口にする事は、ホモソーシャルな世界を生きる男性にとって、場合によっては命取りになるのではないか?
(もちろん、逆張り的なカッコつけでそれをやる人もいるけど)
キーッ!もそうだけど、要所要所で肩の力を抜いていく所。それが「愛嬌」としても作用し、聴く人の間口を広げているのだと思う。
まるで1本の映画を観ているような4分半
この曲はほぼ全リリックがパンチラインですが、特に好きな箇所を抜粋すると…
この曲の特徴は豊富な情景描写にあると思う。
川崎という町がどんな場所で、彼らがどんな人生を送ってきて、成功した今どんな景色を見ているのか…
まるで1本の映画を観てるような没入感すら感じる。
最後はあのフレーズを会場中で合唱
この曲の一番有名なパンチライン。それを武道館の1万人の観客達が叫ぶところ😭
歌いきった後は、涙でも笑顔でもドヤ顔でもなく、ただ呆然と立ち尽くすようなメンバー達の姿がリアルだった。
まるでオーディエンスに圧倒されるかのように、自分達が起こしたムーブメントに、彼ら自身が一番驚いているような印象さえ受けた。
ライブは演者だけでは成り立たない。プレイヤーとオーディエンスの相乗効果によるものだと改めて感じた。
武道館ライブ以降も、コロナ禍で横浜アリーナ公演が飛びかけたり、それをクラファンで一億円以上集めて成功させたり、地元に無料で使えるスタジオを建てたりと、
振り幅が大きくドラマチックで、負の力をエネルギーに替えて生きていく生命力を感じる。
近い将来、彼らに影響を受けたアーティストも絶対出てくるだろうし、それも楽しみ。
BAD HOPの背景がさらに気になった方には、「ルポ川崎」という本もお勧めです!
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