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不破聖衣来選手の魅力は「普通」な所。
このnoteを開設して初めての記事を書かせていただきます。
不破聖衣来選手の魅力は「普通な所」とタイトルに書きました。
この文字を読んで「どこが普通なの?」とおもった方もいるかもしれません。
腰がグッと入り、ストライドの広い理想的なフォーム。
リスのようなチャーミングな容姿からは想像できない、まるでトラのような力強い走り。
脈拍は常時30回〜40回、なんと常人の半分という強靭な心肺機能。
不破さんの神様から授かった才能はまさに「日本の宝」と呼ばれて相応しいモノであり、全く普通ではありません。
ぼくがお伝えしたいのはそういったパフォーマンスではなく、彼女の纏った「雰囲気」なのです。
不破選手は、ご近所にいるお嬢さん
ぼくは自分自身も高校まで競技者として活動してきて、20年以上陸上競技を見守っていますが、長距離のトップアスリートはクセの強い人が多い印象です。
高橋尚子さん、福士佳代子さん、渋井陽子さん、現役では新谷選手は発言も雰囲気も独特ですし、彼女らほど派手でなくとも野口みずきさん、現役の田中選手、廣中選手もいかにもアスリートという雰囲気がぼくにはしました。
しかし、不破さんだけが唯一「普通」だと感じたんです。
彼女は幼少期にピアノを習っていましたが、アスリートよりはピアニストの方がしっくり来ます。
ドラえもんの「静香ちゃん」のように、どこのご近所にもいるお嬢さんという感じがしたのです。
試合後のインタビューを聞いても、口調や言葉選びが落ち着いていて、ソツがなく明快、しかし突出した特徴を感じません。
不破選手と大谷翔平選手、藤井聡太棋士、新垣結衣さんに共通する素朴さ
ひとたび走ったら一瞬で人の心を鷲掴みにする神がかった走りをするのに、走り終えたら、イイ意味で普通のどこにいてもおかしくない女性に戻る、そのギャップに驚きました。
そして、「この感じ、彼らに似てる!」と思い出したんです。
それは大谷翔平選手、藤井聡太棋士でした。
世界が驚愕する才能を持ちながら、彼らに対しても普段の雰囲気にこれといった特徴を感じず「普通の人だな」という印象を持ったのです。
また、競技者ではありませんが俳優の新垣結衣さんにも似た感覚を覚えました。
新垣さんは普段から道を歩いていても誰にも気づかれないとメディアで話していました。
「国民的」と呼ばれるほどの人気を博しながら、街に自然と溶け込めてしまう。
そんな普通さが「親近感」となって老若男女に支持されるのが新垣結衣さんという存在です。
そして、自身のオーラの無さをご本人が一番自覚している。
人間には「欲」があり、その欲がオリジナリティー(独自性)を生み出します。
特に、競技スポーツという「結果が全て」の白黒がハッキリした世界は変わり者も多く、見た目や言動に特徴が現れやすいモノです。
オリンピックの100m決勝戦を想像してみてください。
極限まで鍛えぬかれた肉体にタトゥーが刻まれ「我こそ一番」と顔に書いてあるアスリートばかりではないでしょうか。
「個性的でいたい」
それが人間という生物なのです。
しかし、不破さんも大谷さん、藤井さん、新垣さんもそういったオリジナリティーをギリギリまで削ぎ落としているように感じたのです。
不破さんは試合の時、コーチから頂いた隠れミッキーの入った勝負ピアスをつけるし、姉から贈られたピンキーリングをはめるし、月に1度の頻度でネイルも施しています。
たしかに装飾はある程度している。
ですが、逆に言えばその装飾以外の全てを競技に全集中させているように感じます。
ですから、試合後も普段も、余計な力みがなく常に落ち着いていて、飾らない。
そんな自然体だからこそ、一見普通の人のように見えてしまう。
普通を「素朴」と言い換えたら、もう少し分かりやすいかもしれません。
彼らの素朴な雰囲気は、競技という絶対的な最優先事項以外を求めない「純粋さ」から生まれているとおもうのです。
大谷翔平さんの普段全く贅沢をしない生活習慣、テレビ関係者から高級店の打ち上げを誘われながら局内の社員食堂を希望した話は余りにも有名です。
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藤井さんの対局中の食事はいつも大変な話題になりますが、豪華なモノは少なく素朴な料理が多いですし、「贅沢をしたとおもう時は?」という質問に「自販機で飲み物を買ってしまった時」と答えるほどの質素さです。
お二人のような食事面ではないですが、不破さんはディズニーが好きで、部屋中にディズニーグッズが散りばめられています。
競技者なので当然ディズニーランドに頻繁に行くことはできません。
そこで、ディズニーアプリでディズニーランドの待ち時間を眺めて、行っている気分に浸っているそうです。
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ぼくはこのエピソードを聴いた時、「なんて素朴なんだ」とおもいましたし、待ち時間を眺めるだけで夢の国に行っている気持ちになれるなんて、余程の想像力と好きな気持ちがなければ出来ない芸当だと感心しました。
不破選手の素朴さはどこから来るのか?
そんな不破さんの素朴さは「家族」が大きく関係しているとぼくは考察しています。
彼女は小学校の時に、持久走大会で9位だったのが悔しくて毎朝ランニングを始めました。
その練習に付き合ってくれたのがおじいちゃんとお姉さんだったのです。
不破さんは思春期のこの体験が走ることが楽しくなったキッカケだとメディアで語っており、彼女の中で、おじいちゃんは「原点」であり、お姉さんは「憧れ」だと公言しています。
不破さんが試合結果を一番に報告する相手はいつも祖父であり、競技生活の悩みを打ち明ける相手は姉です。
不破さんにとって家族は、走ることが楽しいことを教えてくれた「全ての始まり」であり、いついかなる時も無償の愛を注いでくれる「絶対的味方」であり、「祖父にイイ報告をしたいから」、「姉に感謝しているから」と彼女自身の「走る理由そのもの」だとおもいます。
一番身近な存在である家族に対して、それだけ純粋な気持ちを持てたら、他に望むモノって少ないとおもうんです。
そして、余計な欲に惑わされずに競技に全体重を懸けて取り組むことが出来る。
だからこそ、不破さんはあれだけ素朴な雰囲気を纏った稀有なアスリートになったのだとぼくは考えます。
不破選手の魅力は「普通」の奥に宿る純粋な心
不破さんの普通さ(素朴さ)について自分なりに紐解いて書かせていただきました。
今回の記事のメインテーマである不破さんの魅力は、「普通」の雰囲気の奥に宿る「競技への純粋な気持ち」だと感じています。
今、不破さんほど注目されている陸上選手は日本にはいません。
ツイッターでも思い切って呟きましたが、世界記録まで視野に入れられる素質のアスリートは現時点で、日本では不破さんただ1人だとぼくはおもっています。
彼女を、そこまでの逸材にさせたのは家族と共に作り上げた「走ることが好き」、「走ることが楽しい」という純粋な気持ちが大きな基盤だと考えます。
ぼくの大好きな医療ドラマにTOKYO MERという作品があるのですが、劇中で
医師になりたい人間の志望動機が「人の命を救いたいから」というのは当たり前。
だけど、その当たり前の気持ちを持っている人は少ない。
というような内容が出てきます。
医師の存在理由が「命を救うこと」とは誰もが知っています。
しかし、医師の高い給料、社会的地位の高さ、出世、名誉競争、病院政治に翻弄される内に医師の本文を見失う人が後を立たないのが一つの現実です。
これと同様に、アスリートならば誰もが速く、強くと「競技力の向上」を願うモノです。
ですが、競技を続けていく内に目標を失ったり、致命的な怪我をしたり、周囲の環境に惑わされたりして、その純粋な気持ちを忘れてしまう。
そうやって才能あふれるアスリートたちが開花することなく、道半ばで競技人生を終えました。
そんな現実の世の中で、不破さんは「命を救いたい」という崇高な目的に命を懸ける医師のように限りなく純粋な気持ちで競技と向き合っているようにぼくには見えたのです。
彼女には、ロサンゼルスオリンピックのマラソンで表彰台の真ん中に立つという揺るぎない夢があります。
その実現のために誰よりも走ることを考え、誰よりも苦悩し、自分自身と闘っています。
彼女の「普通」の雰囲気の奥に宿る常人離れした熱い情熱、そして、情熱ゆえの偉大な夢との葛藤。
それらが織りなす至高の人間ドラマは不破さんにしか生み出せません。
「純粋な心が最も人の心を打つ」と聴いたことがありますが、まさにその言葉は彼女にこそ相応しいです。
そして、その純粋さこそが不破選手の最大の魅力なのです。
不破聖衣来という「走る妖精」がどこまで飛んでいくのか、その行き先を見守ることがファンであるぼくの生きる理由にもなっています
これから不破さんがどうなっていくのか誰にも分かりません。
大輪の花を咲かせるかもしれないし、枯れてしまうかもしれない。
だけど、誰よりも一生懸命な彼女の競技人生を見届けずにはいられない、そのコトだけは分かっています。
今回書いてきた文章は、今まで目にして来た不破さん情報を自分なりに解釈して、出来る限り純粋な気持ちで綴ったモノです。
なので、不破さん本人からすれば「聖衣来、こんな人間じゃありません」と全く見当違いかもしれません。
ただ、ぼく自身から彼女がこのように見えていることだけは紛れもない事実です。
ぼくから見える不破さん像を最後まで読んでくださったみなさんありがとうございました。
今後の不破さんの人生が楽しみで仕方ありません。
また、彼女のファンになってぼくの人生はとても楽しくなりました。
不破聖衣来さん、ファンにならせて頂きありがとう。
心から感謝しています。
そして、これからも心から応援しています。
ハヤト🍊
■陸上界のニューヒロイン・不破聖衣来
秘蔵映像映像満載で徹底特集!(動画)
●拓殖大学女子陸上部インスタグラム(選手、マネージャー運営)
※不破聖衣来選手は現在、個人のSNS公式アカウントを所持しておりません。
【追記】2023年2月7日
拓殖大学女子陸上部元コーチの飯野摩耶さんが不破さんの印象についてツイッターで応えていました。
私もその内容に共感しましたし、彼女の関係者の貴重な発言でしたので追記させて頂きます。
Q.不破聖衣来選手とはどんな選手でしょうか?
A.(外部になってしまいましたが)私の印象としては、信念が確立されている感じを受けました。
その中で淡々と日々を過ごす、マイルーティンが存在している選手でした。
引用元:イイノマヤさんTwitter
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