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超耳タコCM
90年もの間メディアが植え付けた思想
「よかったね、早めのパブロン」
超有名な耳タコのコマーシャルですね。
調べて初めて知りました。これって90年もの歴史があるのですね。
1927年に咳止めクスリとして販売、
1955年に総合風邪クスリとして生まれ変わる、
1961年タレント起用してコマーシャル、
「ママが選んだ風邪クスリ」乙羽信子さん
1965年 「家中、みんなの風邪クスリ」扇千景さん
1967年「早く溶けて早く効く」岡田可愛さん
1987年「良かったね、早めのパブロン」三田桂子さんと後藤久美子さん
1996年「効いたよね、早めのパブロン」竹下景子さん、
そして現在の松島菜々子さんに至る、となっています。
私が物心が着いた頃からずっとこのCMを見させられていたわけです。
それは刷り込まれますよね・・・
風邪をひいたら、まず早めに薬を飲め、という考え方。
「早期発見、早期治療」をなんとなく正しいことのように思い込んでいませんか?
これは政府が言っているがん検診の勧めです。でも、これって、全ての病気に当てはまるのでしょうか?
無意識のうちに常識だと思っていることが、ガラガラと崩れてゆくこともあります。
きっかけは1冊の本
風邪に特効薬はないこと、もともと、ウイルスが原因の風邪に抗生剤は効かないこと、
私が知ったきっかけは、1冊の本でした。
1995年初版の、アンドルー・ワイル博士の『癒やす心・治る力』という
ハーバード大学卒業の医師が書いた本です。
自然治癒力とは何か、についてとてもわかり易く書かれた画期的な書物でした。
P314からの引用
====================
◆現代医学にできること
□他のどの治療法よりすぐれた外傷の治療
□診断、及び多くの内科的・外科的緊急事態の処置
□抗生物質による細菌性感染の治療
中略
◆現代医学にできないこと
□ウイルス性感染の治療
□ほとんどの慢性・消耗性疾患の治療
□大部分の精神疾患の効果的治療
□大半のアレルギー疾患、自己免疫疾患の治療
□心身相関疾患の効果的対処
□がんの多くのタイプの治療
これを見て、衝撃を受けました。ハーバード大学出身の医師が書いているのです。
うーん、と唸ってしまいました。
父の体験
ある日、肺気腫だった父が、オキシメーターで70%を切って苦しみ救急で運ばれた時のことです。
いろんな検査をしても、原因が全くわからず、それでも即入院を勧められました。
入院してどのような治療をするのかを聞いた時、医師はこう言いました。
「風邪かもしれないので、抗生剤の点滴をします」と。
え???
風邪には抗生剤は効かないですよね?と私が尋ねると、
そのお医者さんは、あきらかにオタオタ慌てたように言いました。
「あ、はい、あのぉそれはそうですが・・・もしかして細菌感染かもしれないので・・・・」
医者はウイルスからくる風邪に抗生剤が効かないことは知っている、
知っているけれど、なんとなくこれまでの慣習で抗生剤を投与する、そういうことなのですね・・・・。
未だ使われる風邪に抗生物質
最近調べてみたら、今でも風邪に対して抗生物質の注射をする開業医が約半数いるのだそうです。
理由の大半が「患者が求めるから」だとか。
早めの抗生物質の注射が治る、この一般人の思い込み・・・・。
パブロンは抗生剤じゃありませんが、早めに咳を止め、早めに熱を下げ、辛い症状を取ることを目的としている対処療法です。
しかし、熱を出すこと、咳を出すことは、体内に入った異物を体外へ出そうという体が起こす治癒反応だ、という考え方が東洋医学にはあります。
体が治ろうとして起こしている反応、だから、それをクスリで押さえてはいけない、という考え方です。どちらが正しいかは一人ひとりが、自分で考えることです。
コロナを異常に怖がらせ、新薬に期待させる茶番劇?
今回のコロナ騒ぎで細菌とウイルスの違い、ウイルスに効くクスリはないこと、など、多くの人に少しずつ浸透してきたのかな、と思いきや、逆の現象がたくさんあります。
驚いたのは、厚労省のQ&Aを見た時のことです。(2020年3月)
Q コロナに効く薬はまだないのに、どうして治癒するのでしょうか?
え?この質問者は薬がないと病気は治癒しない、と思い込んでる?
それに対する厚労省の回答が以下の通りです。
この新型コロナウイルスそのものに効く
抗ウイルス薬はまだ確率しておらず、
ウイルスが上気道や肺で増えることで
生じる発熱や咳などの症状を
緩和する目的の治療(対処療法)として
解熱剤や鎮咳薬を投与したり、
点滴等が実施されています。
対症療法により、全身状態をサポートすることで、
この間ウイルスに対する抗体が作られるようになり、
ウイルスが排除されて治癒に至ると考えられます
まさにそのとおりですね〜。
ほとんどの風邪も全く同じように対処療法しかなく、まさにここに書かれているように
「この間ウイルスに対する抗体が作られるようになり」
どこで? 自分の体の中で、です。そしてウイルスを排除し、治癒に至る、わけです。
つまり、自分の体の中にある自然治癒力が風邪を治すのと全く同じメカニズムなのです。
この質問者は風邪も「かぜ薬」が治していると思っていたのでしょうね。
普通の風邪にも、それから毎年流行るインフルエンザにも共通して言えることなのです。
風邪を治すクスリは、残念ながら今も昔もありません。
でもこの3年間、コロナに効く新薬の話題が消えることはありませんでした。個人で効くと言われる薬を輸入する人まで出ました。逆に薬信仰が更に増加したかもしれません。解熱剤や鎮痛剤が飛ぶように売れましたね。これって、薬品メーカーの戦略だったのですか、と疑いたくなります。
自分の頭で考える、ということ
私たちがいつの間にか植え付けられた誤った常識、どうやってそれに気づくか、7年前にスタートした元気塾は、こんな情報をたくさん、提供してきました。
あなたの常識、それって本当でしょうか?という問いかけでした。
そして、自分の思い込みに気づいた人が、少しずつ自分なりの健康観を持ちはじめ、少しずつ生活を変え始めています。
「自分の主治医は自分」そういう意識を持つ仲間を広げていきたい、
つまり自分で自分の健康にハンドルを握る、それがもしも他者と異なっていても、自分が納得していたらOKだ、そんな仲間を広げたい、そう思って活動しています。
感じたことがあれば、コメントをお願いします。
賛否両論、大歓迎です。