世界と肩を並べた2人の侍

2018年のW杯決勝T1回戦 VSベルギー戦。
あの試合、ベルギーを追い込んだ2人。
それは…
原口元気選手、乾貴士選手。

この試合だけでなく、原口選手はW杯アジア予選でたくさんのゴールを量産し、乾選手はW杯予選でもゴールを挙げ予選突破に大きく貢献した。
ではなぜこの2人が日本を代表する選手になれたのか。

超絶ドリブラー

☆乾貴士

乾貴士選手の出身校は滋賀県の強豪、野洲高校。
乾選手が出場した第84回全国高校サッカー選手権では
多彩な技術やパスワークで相手を圧倒し、
見事優勝した。「セクシーフットボール」と呼ばれ
野洲旋風が巻き起こった。
この野洲高校の優勝はいままでの高校サッカーの歴史を大きく変えることになった。

そして当時の野洲高校の注目選手乾貴士選手は
ドリブラーの異名を持ちその名を日本に轟かせた。
その後マリノス、セレッソと渡り、ドイツへ飛んだ。

☆原口元気

彼が小学生時代の時から知ってる人も多いのでは
無いでしょうか?
小学生時代、埼玉の強豪、江南南に所属し
エースストライカーとして全国に名が広がった。
その後、浦和レッズJrユースへ行き、そのまま
ユースへ昇格し、浦和レッズでプロになった。
クラブ最年少ゴールを記録し、ドイツへ飛んだ。

苦難の連続

彼らは世界と肩を並べる程のドリブル技術があり
日本では期待が寄せられていました。
しかし彼らは1年目試合に絡めず終わってしまいました。
日本トップクラスのドリブル技術、攻撃力があるのになぜ輝けなかったのでしょうか。
それは

守備意識の低さと組織的守備の戦術不足

日本ではおろそかにしている守備の部分。
特に組織的守備。
対人系の守備は日本でも指導が増えてきましたが
組織的守備は触りしかできていません。

原口選手の場合は守備意識の問題でした。。
特にドイツでは対人が多く、守備もできないと行けない中、原口選手は攻撃に特化し守備はおろそかにしてしまっていました。

乾選手の場合は組織的守備が問題でした。。
ドイツで守備意識を学んで、スペインに飛びましたが
スペインでは組織的守備を特に大事にするので
乾選手はそこで行き詰まりました。
常に怒鳴られた時期もあったそうです。

組織的守備の基本

乾選手の課題だった組織的守備。
その基本はどういうものか説明します。
これは一言で言うと

1人で2人以上見る。

簡単に説明します。例えば相手のビルドアップ時
乾選手はどこのポジションを取るべきか。
下の画像を見てください。

青が守備です。8番が乾選手。
青チームは前プレスをかけてはめたい場面。
しかし6番の選手がいいタイミングでフリーになり
真ん中のスペースを使われそう。。
この場面で適切な位置。それは
黄色で囲んでいる3つの選手のマーキングをできる位置です。ホルダーが運んだ場合コースを切りながら守備。4番にパスが出たら縦を瞬時に切れるポジショニング。そして6番への縦パスのコースを切れる位置。
この3つを乾選手は常に意識しプレスをかけています。
そして4番に出た時なんとなく走ってプレスに行っても間に合いません。ハイプレスをかけないといけません。これを繰り返します。ハードワークさ、そしてインテリジェンスが必要な組織的守備。乾選手はこの守備に苦労しました。

守備で世界と戦える選手へ。

攻撃の選手は守備もできるようにならないといけない
時代になりました。
ロシアW杯。あの二人が活躍できたのはゴールだけではありません。前線からのプレスの強度。
時には最終ラインまで戻る献身的な守備。そして攻守のアップダウンに必要なハードワーク。

まず守備意識を個人が高め、守備戦術まで学べば
世界で戦える選手になれるかもしれません。
最初は苦手な事も克服しようと努力することで
得られるものがあるという事です。

今回も読んでくださりありがとうございました!
また次回もお楽しみに。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?