みなしごねこシェルター ねこのま
2019年4月に、食堂と八百屋がある下宿としてオープンした
ゲストハウスまちやど の別館 タテマチノイエ。
コロナに翻弄されて、あっという間に2年が過ぎました。
この2年間は、水面下ではいろんな動きをしつつもトライアンドエラーを重ね、今後の方向性をきちんとご報告できるまでになりましたので、この場をお借りしてお知らせさせていただきます。
八百屋とトライアルキッチンとして、日替わりでいろんな料理人に出店してもらい、少しずつ知名度が増してきたかと思った矢先!
オープンして1年も経たずのコロナショック。。。
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地元の人と訪れる人が交流できる場としての【食堂】でしたが、
人の移動や人との会食が規制されるこのご時世。。。
特に、狭い空間で換気の窓がない八幡の町家で、食事メインの場所として活用するのは当面難しいと判断し、トライアルキッチンとしての運営は終了。以来、滞在者専用の食堂として運営しつつも活用方法を探していましたが、
2022年春から【みなしごねこシェルター ねこのま】として生まれ変わることになりました!
現在、絶賛改修工事中です。
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なぜねこなのか?
と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
元々私自身が大の猫好きだということもありますが、
空き家活用を主軸に活動していた私にとって、実は空き家と猫はとっても繋がりがあるのです。
ここ数年、ペットを飼っている高齢者が亡くなったり入院したりで、残されたペットが保健所に持ち込まれるケースが増えているのをご存じですか?
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写真は
飼い主の事情で飼育放棄され、保護猫団体を通じて保護された猫たち。
子猫や血統書付きの猫などであれば保健所の譲渡対象になりますが、大人猫の場合は殺処分対象になる可能性が非常に高いのです。
私は高山や岐阜市の保護猫団体からの委託で一時預かりなどのお手伝いはしておりますが、郡上市には動物愛護団体はなく、困っている人の相談窓口がない状況。そして困った時にはすでにどうすることもできなく、残念ながら殺処分になってしまうケースもあります。写真のように、愛護団体から救い出されて次の里親へと命のバトンを繋げられる子たちはまだまだ少ないのが現状です。
これまで、ゲストハウスの運営を通じて空き家活用を主軸に動いてきましたが、根本の問題は、家主が将来的に家をどうするかを明確に示さずにこの世を去ることです。
そして今、家や家具だけではなく、それまでその家にいた【命】が置き去りにされるということが現在進行形で起こっている現実を知ってしまいました。
持ち主の亡き後、家や家具よりも【残された命を救いつなぐこと】の方が、最優先に対処すべきだと私は感じました。
みなしごねこシェルター【ねこのま】では、主に飼い主の諸事情で残され、孤児(みなしご)になった猫を一時的に預かり、次の里親さんへとつなぐ活動をしていきます。
猫に関しては、外猫の繁殖(避妊去勢をしない餌やり)、多頭飼育崩壊など、解決すべき問題は山積みではありますが、まずは手の届く範囲から始めたいと思います。
instagramでも情報発信していきますので、ぜひフォローお願いいたします。
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https://www.instagram.com/neconoma/
みなしごねこシェルター【ねこのま】では
・今は猫を飼っているけどこの先が心配という人(高齢者・単身者)
・猫好きだけど家族の都合で飼うことができない人
・お住まいがペット不可の人
・仕事上、出張が多くてペットの飼育ができない人
そんな方に癒しの空間を提供し、猫を通じて世代間の交流が生まれ、高齢者はこれから残していくものに、若者はこれから引き継いでいくものについて思いを馳せられるような場所になってほしいとの思いを込めて、【ねこのま】と名づけました。
小さなスペースではありますが、訪れる人がほっこりできるような場と、将来的には人も動物も共生していける地域と家づくりを目指します。
世の中の流れと共に、ゲストハウス開業当初の形とは変化しておりますが、軸となる思いは変わらず。
応援していただいている皆様には、常に感謝の気持ちを忘れずにおりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
※シェルター部分と宿泊スペースは完全に分離しておりますので、猫アレルギーのある方でも安心して宿泊のご利用はできます!
まちやど・タテマチノイエ・ねこのま
管理人 木村聖子