【地域猫活動】か【保護】か
【ねこのま】の取り組みは こちら
3本足のクララちゃん保護の経緯
10月から八幡市街地のとある地区で地域猫活動をお手伝いしています。
11月の一斉手術で捕まえられなかった白黒のボス猫(♂)をTNRして終了かと思っていた矢先、依頼者でもある問題の地域の地区長さんから別の猫(8ヶ月齢ぐらいのキジトラ)が捕獲機にかかってしまったと連絡がありました。
予定とは違う子ではありましたが、そのままリリースしては来春繁殖してしまう可能性があるので、近隣の飼い猫ではないことを確認して不妊手術を施しましたが、手術時に左前脚がないことが判明。
脱水症状や栄養失調の傾向も見られました。
今回のTNR、自治会としては繁殖抑制が目的の【地域猫活動(ご飯やトイレのお世話を地域でルールを決めながら外猫を地域で見守る活動】であり、【保護】が目的ではないので、術後の回復を待ってリリース予定とのことでした。
しかしながら、こちらの地域含め【ねこのま】がある郡上八幡の市街地での地域猫活動はまだまだ始まったばかり。活動の認知度も低く、いまだに餌やりさんは肩身の狭い思いをしながらこっそりとご飯をあげている状況です。
しかも捕獲した猫の左脚欠損の理由がもしかしたら罠(トラサク、現在は危険なため使用禁止)が原因という可能性も拭いきれません。
【TNR】or 【保護】?
きっとこの子のように怪我をしたり、十分にご飯を食べれなかったりで、人知れず厳しい環境の中生きている猫はたくさんいるはずで、みんなを保護していたらキリがない。
自然の摂理の中で生き残る命、消えゆく命があることも十分わかっているのですが、目の前にいるこの子はもしかしたらニンゲンのせいで片足を失ってしまったかも知れないと思うと、この子をそのままリリースさせることはできず、ねこのまで保護することにしました。
脚が悪くても(無くても)元気に歩いてニンゲンと仲良く暮らせるようになってほしいという思いを込めて「クララ」と名付けました。
捕獲当初はビビりまくってシャーッの連発と毎晩鳴き続けていました。
少しずつ緊張が解けてきたように見受けられますが、まだまだ人間を見るとイカ耳で怖がった様子です。
猫の幸せはどっち?
先月保護したすずちゃん。
クララちゃんと近くの現場で当初TNR予定でしたが保護主さんの熱い要望があってねこのまで里親を探すことに。
最初から人懐っこい性格ではありましたが、このところ特にリラックスした様子を見せてくれます。
クララちゃんもすずちゃんも、どちらも同じ現場で保護した子たち。
危険と隣り合わせでも、飢えや寒さに耐えながらでも、外猫として生きている方が幸せな子もいるかもしれない。
お外には出れないしもしかして退屈かもしれないけれど、お腹いっぱいご飯を食べれて人間と暮らす方が幸せな子もいるかもしれない。
保護した経緯や保護主の思いはそれぞれ。
いろんな猫たちがねこのまにいますが、どんなにたくさんの保護猫たちと接していても猫の気持ちは結局のところわかりません。
ネコに関わるニンゲンの気持ち
一つはっきりしているのは、
「私たちニンゲンが、ネコとニンゲンの暮らしを通じて何を感じるか、どう生きていきたいか」
という自分の気持ちだけなんだろうなぁと。
自己満足かもしれないけれど、たくさんの人に応援してもらいながら、
小さな取り組みを続けていきたいと思います。
新たな家族を待っている保護猫たち
ねこのまには5匹の里親募集中の猫たちがおります。
毎週金土 16−20時
ご予約なしで家族を待っている猫たちと触れ合っていただけます。
臨時定休などもありますので、詳しくはInstagramをご確認くださいね。
お飲み物もご用意していますので、ドリンクをご注文いただいたり、ご寄付の受付だけでも大変ありがたいです。
ぜひ遊びにいらしてくださいね。