保護猫預かり進捗と高山の取り組み

ミチョの近況

飼育放棄で(殺処分前提で)保健所に持ち込まれた美酢(ミチョ)。

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1ヶ月限定お預かり記録。

美酢を預かるに至るまでの経緯はこちら


最近は、部屋に入るとこんな感じでお出迎えしてくれます。

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にゃー、にゃっ にゃっ にゃ と、必ず4回鳴きます。
とにかく声が可愛すぎて、毎回キュンキュンしてます❤️


便秘気味のミチョさん。
うちに来て以来、2−3日に1回のペースでしかウ◯チが出ない。。。
お腹もちょっと張ってるみたいだし、週末には血便も見られたので、保護元のネコリパブリック 担当者さんに報告してみたところ、提携医に確認してもらい、整腸剤やお薬を処方していただきました。

翌日にお薬と水分補給用のスープが届き、すぐに投薬。
固形のお薬はそのままカリカリ食べてくれました。
ねっとりしたゼリー状のお薬は、そのままでは食べてくれないのでおやつに混ぜてあげたら、こちらもしっかり食べてくれます。

そして、投薬3日目の今日、うちに来て初めて、1日1回のお通じが!
ミチョ、祝!快便!

少しずつ甘えてくるようになったかと思って、調子に乗って近づきすぎると猫パンチの洗礼を受ける日々です。


TNRの必要性と高山での取り組み

今回は前回のブログでご紹介した、

にじのはしスペイクリニックさん
にゃんLivingさん
アニマルレスキュー飛騨さん

について、3者の関係性をもう少し詳しく説明したいと思います。

その前に、保護猫活動において、必ず知っておくべき【TNR】について
おさらい。

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※公益財団法人 どうぶつ基金さんのTNRについての説明を抜粋。


いや、TNRの前に、
そもそも、なんで避妊・去勢手術が必要なの?って話

人間と猫の歴史は、もともとネズミの捕獲など目的に人間が飼い始めたことから始まり、後に愛玩動物として人間が愛でる対象となる。現代は【ペット】として生体販売がされるようになり、繁殖業者も増加。その反面、「引越し先がペット不可だから」「アレルギーが出たから」「経済的に飼えなくなったから」など、様々な(人間の身勝手な)理由で飼育放棄して外に放り出される猫が増加。
元野良であれ、元飼い猫であれ、本来は厳しい環境の中で自力で捕食して生き残れる数は限られているけれど、野良猫に(本人は善意のつもりで)餌をあげる人がいる場合、近年のペットフードの栄養価の向上も重なって野良猫の寿命が延びる傾向にあり、結果、野良猫が繁殖して、地域住人に糞尿被害などの問題が発生しているところもある。

なので、生まれる子供まで責任持って面倒見きれる保証がない限りは、避妊・去勢は必須!

というのが、現代の猫との関わり方の基本中の基本です。
(だいぶざっくりまとめ)


っていうところを踏まえて、高山市での取り組みを事例にすると、

アニマルレスキュー飛騨さん(非営利グループ)
TNRと保護猫&里親のマッチングなどの総合的な窓口を担ってくださっています。もちろん、「アニマルレスキュー」なので、猫だけではなく、犬の保護や里親探しなども。
皆さんボランティアで動いてくださっています。

にじのはしスペイクリニックさん(猫の不妊去勢手術専門の病院)
TNRの【N】(避妊去勢手術)の部分を専門的に担ってくださっています。
通常、動物病院で避妊去勢手術を受けると2−3万円かかる手術料を、アニマルレスキュー飛騨さんのような保護団体と提携して、出張先で一度に複数頭まとめて手術することにより、Trap(捕獲)から手術までのタイムラグと手術費用の削減(1頭8800円〜)が可能になるので、猫とっても人間にとってもより負担が少ない形での避妊去勢手術が実現。

にゃんLivingさん(開放型保護猫シェルター)
保護猫を家族に迎えてくれる里親さんが見つかるまでの間、猫ちゃん達を預かり育てる【猫の家】として古民家を改修して営業。スペース利用料の利益を建物の維持費やスタッフの人件費などにあてがら運営しています。
オーナー五十嵐さんの熱意と情熱と地域の応援あって場の運営が成り立っています。あっぱれ!


この3月からこの3団体の連携プレーを間近に見てきているわけなのですが、

例えば、6月始めのにじのはしスペイクリニックさん高山診療所開設時
子猫オンパレード

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きゃわ❤️


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にじのはしスペイクリニックさん、たかやま診療所開設時
・建物:にゃんLiving  ・緑のテント:アニマルレスキュー飛騨
・白いワゴン:にじのはしスペイクリニックの手術カー

こんなふうに、3団体が一同に介するわけでなのです。
にゃんLivingさんに来るお客さんの中には、保護猫を家族に迎え入れたい人もいるので、たまたまこの日に居合わせて、保護した子猫とご縁が繋がったり、アニマルレスキュー飛騨さんに、「茶トラの仔猫がいたら家族に迎えたい」というリクエストがあったら捕獲した子とその場でお見合いができたり

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写真は、ご希望の三毛のこ猫がいるよと連絡をもらって、新しい家族候補(子猫)に会いにきた親子。
※里親には条件があるので即譲渡にはなりません。
※子猫の方が順応性があって人馴れが早いだけで、大人猫も譲渡対象ですよ。
 私は個人的に、シニア猫のおっとりまったりのったりぐだぐだ感が好き。


生後◯ヶ月未満は保護、◯ヶ月以上はリリース とか
◯◯の子は猫カフェデビュー、それ以外はリリース とか
決まったルールはなく、1匹1匹の性格や体調、保護された環境に戻して健全に暮らしていけるかどうか、手術が受けられる状態かどうか
いろんな状況に合わせて3団体の連携プレーによって、保護された猫たち1匹いっぴきに最善の環境を考えてあげています。


私は、今はゲストハウスまちやど(賃貸)の1室に住んでいるので、ペットの飼育は“期間限定の一時預かり”しかできないのですが、こうして高山の皆さんや、ミチョの一時預かりの機会をいただいたネコリパブリックさん の取り組みを少しずつ学びながら、郡上でもにゃんlivingさん的ポジションの猫と過ごせるスペースを運営ようと思っています。
このコロナ禍で宿業が暇なのをいいことに愛玩動物飼養管理士2級の資格取得しました!

仕事がはかどらないワークスペース【ねこのま】(仮)と猫カフェ
保護猫を家族に迎える前に猫との生活が体験できる宿泊施設。

やりたいなあ。。。

どっかに物件ないですかね?
郡上市、大和町あたり。
空き家情報、求む!


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