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【セーリング! 風の淑女たち】への道④ヨットは出艇してから帰着するまでが競技なんです。

東京オリンピック2020も、もう終わりますね。セーリング競技の迫力ある実況放送が見られて、今後の創作活動の参考にもなり、大変楽しませてもらいました。選手の皆さん本当にお疲れさまでした。

ただ、実況放送を見ていてちょっと気になることがありました。

あるクラスのメダルレースで、フィニッシュでメダル獲得が決まったヨットの乗員が喜ぶ姿です。外国人の選手が、ハグをしあったり、ヨットを近づけて健闘を称えあったりしていました。

気になったのは、その後、喜びのあまり乗員がヨットから海中に飛び込んだり、自分のレース艇をチン(ヨットを転覆させる)させたりしたことです。

これは、やり過ぎです。日本の選手ならたとえ金メダルをとってもこのような喜びの表現はしないと思います。

実況のアナウンサーや解説者の方もその場面を見て「お国柄ですねえ」と苦笑されているように思われました。

これは、私個人の意見、感想ですが、

喜びのあまり海に飛び込んだ人、チンをさせた人には、海に出ること、ヨットに乗ることに対する畏敬の念が、感じられなかった。

外国の方は、主に言葉や体で表現すると聞いているので、勝ったことの喜びで満たされ自然にあのような表現になったのだと思います。

ただ、ヨット(船)を離れるというのは、海においては死活問題になります。大げさな言い方ですが、たとえ風も波もなく凪いでいる海だとしても、いたずらに故意にヨットから何も持たずに海に飛び込むのは、これからセーリングをしようとする子どもや初心者には見せられるものではありません。

ましてや、レースをともに戦った自分の乗っていた、ヨットを故意に転覆させるとは、見ていてとても悲しかったです。

ヨットレースは、出艇してから帰着するまでがレース中なのです。選手は、生きて海に出て安全に注意をはらって、生きて陸に帰ってこなけらばならないのです。選手の安全のためにレースの運営者は、最新の注意を払っていると思います。

でも、これらのことは私、個人的な感想なので、これも一つの表現であり「多様性を認めましょう」という意見もあると思います。それはそれでいいと思います。こうあらねばならないと凝り固まるのも危険な考え方であると思います。物事楽しくないとやる気もおこりませんからね。

そんな、海にたいする畏敬の念やヨットに乗る者の心構え、楽しさを知ってもらいたく、小説「セーリング! 風の淑女たち」の登場人物に思いを込めました。興味をもたれたら是非読んで下さいね。

結局自分の小説のコマーシャルでした。

因みに……「セーリング! 風の淑女たち」 投稿サイトの一部(現在も手直し中です)

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たいあっぷ(イラスト付きですよ)
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