1,151
前節から1週間が経ち、夢のような世界からようやく戻ってこれましたので、記憶の整理として、この日までを振り返ろうと思います。
はじめに。
まずはレディース初となる壮大な「総力1,000人プロジェクト」にご来場頂いた、1,151名の皆さま。
そして、会場に足を運べずとも、SNS等を通して告知協力やメッセージを送って頂いた皆さま。
本当にありがとうございました。
1,151人という数字がどれだけ凄いかというと、
同じ週末で開催されたなでしこリーグの来場者数平均が
1部(有料開催)/755人
2部(無料開催)/649人
※1試合のみ有料開催がありましたが、省いています。
つまり、同じ無料開催のなでしこ2部平均の倍ということです。
地域リーグで1,000人以上の方にご来場頂けたことの凄さを、改めて実感しています。本当にありがとうございます。
プロジェクト当日まで
1,000人プロジェクトが起案されたのが5/13。
試合日まで僅か1ヶ月と少しという、時間の限られたところでした。
あまりの時間の無さに、「厳しいだろうな〜」と思ったのが正直なスタート。
ただ、運営部を中心に、限られた時間だからこそのコンセプト創案から、ターゲットや集客方法を洗い出し、プロジェクトを進めることになりました。
男子トップチームの試合6.8千葉戦と6.22いわき戦では、場外ステージでのトークショーとハーフタイムでのPR、入場ゲートでのチラシ・招待状配布と、選手総出で周知する機会を設定して頂きました。
また、メディアでの露出として、ラジオ出演や新聞掲載、そして選手2名の密着をテレビにて放送して頂きました。
そして、周防大島町長表敬訪問と、この日のために合わせた山口市長表敬訪問と、これまでにない新たな活動も行いました。
これまでに無かったイベントが続々と決まっていく中、スタジアムグルメとして「レディースの試合限定グルメ」も登場するなど、勢いが増していきます。
そして、新たなレディースオフィシャルパートナーとして、「株式会社柚子屋本店」様からのご支援も決まり、この日がお披露目となりまして、もう駆け抜けるようにトントン拍子に進んでいくわけです。
極めつけは、山口県出身女子サッカー選手の代表的存在、田中陽子選手(現/仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)にもXで取り上げて頂き、追い風がビュンビュンと強くなっていきます。
ただ、ここまでの凄まじい勢いでも不安だったところが正直な想い。
通常200〜400人の来場者数。(これでも地域リーグでは充分多い来場者数)
チケット販売が無いため、全く予測出来ないことがより不安を煽りました。
プロジェクト当日
前日の不安とは打って変わって、試合当日は何故か自信しか残ってない。
追い込まれたら「なるようになるか」精神が発動する都合の良い性格で良かった。
肝心な試合結果の方も、「まあ、この選手たちなら大丈夫でしょ。勝てるでしょ。」という自信。過信ではなく。
一番の心配だった天気も何とか持ちそうで、やれることは全てやり切った状態で迎えることが出来ました。
ウォーミングアップが始まりましたが、空席が目立つスタンド。
「これヤバくね?」と呟く選手たち。
ただその心配を裏切るかのように、時間が経つにつれ、どんどんと埋まっていくスタンド。
そして、いつも以上に耳を突いてくるサポーターの大きなチャント。
この日に合わせて、選手の念願だった個人チャントも解禁され、勝利へのムードが高まっていきます。
キックオフ前のミーティング。
意外に選手は落ち着いていました。緊張の様子はそこまでなく、あくまでいつも通りの表情。
選手たちには「どう考えてもネガティブな要素が一つも見つからないから、自信を持って闘おう。」と伝え、送り出しました。
選手入場のエスコートは新たな試みとして、選手の職場で一緒に働いている方々と。
キックインセレモニーでは、日頃からレディースを応援して頂いている、オフィシャルパートナーの皆さま。
そして、いよいよキックオフ。
試合開始から主導権を握る展開の中、前半6分と22分に得点。幸先の良いスタート。その後は相手陣に攻め込む時間が続くも、中々決定的なシーンが作り出せず、2-0でハーフタイムに。
ハーフタイムではプレーのクオリティを上げることと細かい修正を共有して、後半へ。
立ち上がりから守備を修正してきた相手に苦しんで、前半のように上手くいかない中、早い時間帯から脚を攣る選手が続出。早い段階での交代を余儀なくされ、交代カードを使い切った後でも脚を気にする選手が出てきたのは、正直想定外でした。
そんな苦しい試合運びの中、ベンチの選手たちは「めっちゃ多くない?」「800~900人くらいかな?」と来場者数を気にする様子。
直後の兼頭さんによる来場者数を告げるアナウンス。
「1,151 人」
会場がどよめきました。
プロジェクトの1つ目は成功となりました。
あとは結果だけ。
猛暑の中、苦しい展開でも集中を切らさない選手。
ずっと声を掛け続けるベンチ。
見事、2-0勝利という、プロジェクト2つ目の成功を持ってきてくれました。
試合後、場内を1周して感謝を伝えます。
嬉しそうな笑顔で手を振る選手たち。
そして、締めくくりは「やまぐち一番」。
1,000人越えの会場でのやまぐち一番は圧巻でした。まるで夢のよう。
自分が目指してきた光景はこれだったんだと体感できる、最高の瞬間でした。
御礼
この壮大なプロジェクトには本当に多くの方の存在がありました。
全ての方を挙げようと思うと、キリがない程です。
そんな全ての方に心より感謝いたします。
このチームの一員となった3年前。当時は社会人選手2名でした。
その時はまさかこんな日が来るとは思ってもいませんでした。苦しい時もありました。でもこのチームと進んできて、本当に良かったと思っています。
何とかひとつ殻を破って、乗り越えた気がしています。
ですが、結果としては何も掴んでいません。
ここから前期最終戦の首位決戦。皇后杯。リーグ後期。なでしこリーグへの挑戦など。乗り越えるべき壁が沢山あります。
でも、このクラブ・チームなら最高の結果を掴んで、まだ見たことのない景色を観られると思います。
サポーターの皆さん、パートナー企業の皆さま。
引き続き、このチームを支えてください。
そして、共に最高の景色を観ましょう!
これからも変わらぬ応援をお願いします。
最後に改めて、
月並みな言葉でしかお伝えできませんが、このプロジェクトに関わって頂いた全ての皆さまに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?