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#2 ロングゲームについて / Leading the way to your wildest dreams.

自分の人生が仕事に支配されすぎて、泥沼から脱却するべく、とにかく文章を書き始めてみようという試み。

次はないかもしれない今回は、このところ書店でずっと並んでいた『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』から、自分の人生に長期的な戦略を立てて取り組むことについて考えてみます。


書籍『ロングゲーム』について

『ロングゲーム』は、自分の北極星を明確にして、それに基づいて行動していく、長期戦略の大切さを説いた本です。

著者は社交的な起業家ですし、人脈形成の話もたくさん出てきます。

内向的な人間にとっては、その辺りは耳の痛い話ですが、ロングゲームには投資のような、種まき〜収穫のようなフェーズがあるという考え方と一緒に紹介されているあたりが良かったです。

自分にとっての成功は、煌びやかな世界ではなく、静かで平穏な暮らしだと考えるタイプの人間にとっても、老後をどう暮らすのかを考えたら、人との繋がりは大切ですよね。パンデミックで疎遠になってしまった関係もある今、この本を読みながら、もう一度見つめ直してみようと思いました。

自分の人生の北極星について

ところで、普段の自分なら、この本を読まなかったでしょう。元々、現在よりも未来を見ているビジョナリータイプの性格なので、長期的な視点に立って努力していくことを大切にしていたつもりだったからです。

しかし、冒頭の通り、今の自分の人生は仕事に支配され、泥沼状態です。
ロングゲームを歩いていたはずなのに…泥にはまり込んでしまいました。
毎日を生きることが出来るけれど、それ以上が難しい。

10年単位の計画の収穫がパンデミックで崩れた後、新たなビジョンを立て直して邁進してきたつもりでしたが、実のところは自分を、北極星を見失っていたようです。

ビジネスと代償行為

北極星を明確にしてロードマップを立てる。大きくて完璧な完成を生み出すのではなく、小さな実験を積み重ねていく。ビジネスでおなじみの考え方を自分の人生にも生かそう。ザックリと、こんな話題が本に出てきました。

ちょっと視点を変えてみます。

「自分にとっての成功は普通の暮らしを送れることだ」という考え方がありますよね。近頃、自分もその考え方に目覚めていたように思います。問題は、現在から未来が築かれるよりも、未来から現在を築こうとするビジョナリータイプとして、どのように意味のある人生の充足を期待していたのか。

それが、ビジネスの考え方を人生に役立てる、という点にあったと思うのです。実際のところ状況は真逆で、人生の考え方をビジネスに活かす。そこにある意味、中毒性があるのではないか?

つまり、人生のようにビジネスでも、北極星を明確にしてロードマップを立て、小さな実験を積み重ねていく努力をする。こうすることで、他人のための仕事は、自分の人生の代償行為としての充足感が期待できる。職場に困難はつきものですが、誰かのために、利他的に努力行動するというのは、決して悪い話ではない。

ただ、奴隷にはなってはいけないけれど…(そこが難しい)。

普通の人生と、本当に意味のある人生の境界

ある程度キャリアを重ね、普通に生きていくための基盤が手元にあると、その土台を基に改善を重ねて、もう少しだけ幸せになる努力をした方がシンプルで、成功率が高いように思えます。

言語化できる夢、よくある例で言うと、「自分のお店を持ちたい」「アーティストになりたい」「成功した業界人として登壇したい」「起業家や投資家になってお金に困らない人生を送りたい」「自然の中でノマドな暮らしをしながら家族を持ちたい」「NPOを立ち上げて人のためになることをしたい」、を掲げることができれば良いのですが、泥沼状態の会社員としては、いずれもピンと来ません。

「もう少しだけ幸せになりたい」とは思っていますが、それにしても、本当に意味のある人生とそうではない人生の違いはなんでしょうか。

例えば、「会社員として住宅ローンを組み、夢の住まいで自分が望む休日を過ごす」。それは住宅ローン地獄を意味していて、今は多忙な毎日に喘いでいるかもしれないけれど、25年後には「よく頑張ったなぁ」と、自分の人生に満ち足りた気持ちを覚えているかもしれない。他の人にとっては普通の人生でも、その人にとって価値ある人生なら、それは意味のある人生だと思います。

ただし、自分のように「泥沼」にはまり込んでいて未来が見えないと感じていたら、それはきっと、ボートに乗って漕ぎ出すに相応しいタイミングなのでしょう。

星が見えない空の下で

ボートに乗って漕ぎ出すとはどういうことか。北極星は見失ったままです。

最近、本やドラマをよく見ました。そういう段階なんだと思います。気になった物語を真似て山に登ってみたり、少しずつ行動を変え始めています。

続けられずにまた元に戻るかもしれません。でも、本にも書かれていた通り、なんとしても、こういったことが出来る余白を確保するべきなのでしょう。つまり、泥沼からの脱出(またはその準備)です。

その次のステップとして、自分のために「とにかく文章を書き始めてみよう」と思うに至りました。ロングゲームについて書いていますが、ここには具体的な目標は何一つありません。いつでも止めるつもりで書いているので、挫折もありません。とにかく、ボートに乗って漕ぎ出す。そうすれば景色が変わると期待しています。

文章を書くことによって、まずは頭の中の景色が変わる。
北極星を探すのはそれからだ、と、これを書きながら思いました。


Leading the way to your wildest dreams.
もう一度子供のように夢見ることが出来たら、
大人のあなたには叶える力がある



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