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間取りの考え方~収納計画(3)

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

今週で3週にわたって収納計画に関する記事を書いています。
収納計画(1)では収納率と適材適所適量という内容で

収納計画(2)では収納の奥行きと収納の形、特にウォークインクローゼットのについて書きました。

今週は収納が特徴的な間取りを3つご紹介します。


ウォークスルークローゼットが中心にある家

まさに収納が中心の間取りです。

ウォークスルークローゼットが中心にある家

ウォークスルーにする事で収納量は減りますが、この間取りの場合は廊下を兼用しているので無駄な空間になっていないと思います。

お客様動線はリビングへ、家族動線は帰宅後上着をウォークスルークローゼットに収納して洗面所まで最短距離で行けるようになっています。
また、ウォークスルーにする事で玄関からキッチンまでの動線を短くできました。

2階洋室のクローゼットは奥行きを700にして反対側を本棚収納に計画しました。

廊下のステディースペースから使える本棚収納

洗濯動線にあるファミリークローゼット

こちらの間取りは洗濯室と脱衣室の間にファミリークロゼットを配置し、洗濯動線を一直線で完結するように計画しました。

洗濯動線にあるファミリークローゼット

キッチンを含め回遊できる動線になっているので家事動線がスムーズです。

狭くてもウォークインクローゼットにする理由

1階の主寝室のウォークインクローゼットは奥行きが1200しかありません。
400の収納部分を除くと通路部分は少し狭めです。

狭くてもウォークインクローゼットにする理由

これであればクローゼットタイプにした方が使い勝手はいいのですが、あえてウォークイン、ウォークスルークローゼットした理由は主寝室の壁掛けテレビ用に壁を造りたかったからです。

狭くてもウォークインクローゼットにする理由

クローゼットタイプにすると扉を開けるスペースは部屋として活用できませんが、壁にする事で家具を置いたり、壁を利用する事が出来ます。

奥行きが狭いので両サイドに入口を作って狭い通路を長く通らなくていいようにしています。
オープンクローゼットの形に近いです。

まとめ

参考になりそうな間取りはありましたか?
建て坪で施工費も決まってくるので、建物を多くを収納面積に持っていかれるのも勿体ない話です。
とはいえ、快適に過ごすには収納が少ないのもまた問題です。

暮らしやすい家づくりの為に暮らす人に合ったバランスのいい収納計画ができる事を願っています。

収納計画の記事は以上です。

来週もよろしくお願い致します。
左巴建築設計事務所 さわ。

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