間取りの考え方~ゆったり3LDK+ヌック和室の家
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
最近パソコンデータ整理もかねて間取りのデーターを整理中なのですが、
以前に書いた記事の間取りと同じ敷地で書いた間取りがでてきたので今週はその間取りについて書きたいと思います。
以前書いた記事の間取りがこちら↓です。
販売用に普通の間取りを書いていると変わった間取りを書いてと言われるのですが、その変わった間取りがこちらの記事に書いた間取りです。
そして今回ご紹介する間取りがスタンダードプランとして書いた間取りです。
3LDK+ヌック和室の間取り
ゆったり3LDK+ヌック和室のスタンダードプラン
1階 約18.2坪 2階 約15.4坪(吹抜け含まない)の延床面積 約33.6坪
いつも『32坪以内にして!』と要望される私としては
少し広めの家ですが、あえた4LDKにはせず各部屋に収納もしっかりとりつつ他の空間もゆったり書いた3LDKです。
おまけにダイニング横に『くつろぎ空間』として3帖の和室を造りました。当時はヌックと呼んではいませんでしたが、今はあえて流行りにのっかり『ヌック和室』と名付けさせていただきます。
スタンダードといいながらもこの間取りを見ていると・・・
『え~いい間取りじゃない??』
自画自賛したくなるのですがいかがですか??
特に、玄関からシューズクローク⇔外干しデッキ⇔洗面所への動線。
ほぼ外部空間を通って洗面所まで直行できる動線です。
これは当時ご家族が汚れたまま帰ってきたらお風呂に直行!っていうのをイメージして造りました。
それと、洗面所からつながるデッキは外部からも目隠しをした洗濯物干しだけのスペースで洗濯動線が短くなるように計画しました。
洗面所もゆったり広く、収納もたっぷり!
1階のトイレは手洗い付きでゆったり。
内装パース
せっかくなので、内観パースも造ってみました。
色味のテイストは最近人気のホテルライクに仕上げてみました。
『ヌック和室』の引き違いはアクリルパネルにして区切りたい時は緩く閉じられるようにしました。
吹抜けで見せた梁も黒のクロス巻きに仕上げてモダンな雰囲気にしました。
さいごに
結局、スタンダードな間取が万人受けする『いい間取り』って思うんだよなって話でした。
それは誰がどう暮らすか分からないから誰でも暮らしやすいように想定して書くからですね。
先日安藤忠雄さんの話を聞きに行く機会があり、その時
『家は住む人がどう住むか考えて住んで家になる』
と仰っていました。
そして『住吉の長屋』について『あれは住みにくいと思うよ』って仰っていました(笑)
それでも住む人は工夫して楽しく暮らしてるならそれでいいって事ですよね。
だから『家づくり』って面白いんだろうなと思いました。
そして今回書いたこの間取りと同じ敷地でもうひとつ間取りを書いていました。
それはお客様がついてから書いた間取りです。
同じ敷地で3パターンの間取を比べられるように来週もその間取りの事も書きたいと思います。
良ければまた来週も見に来てください。
今週もありがとうございました。
左巴建築設計事務所 さわ。
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