
間取りの考え方〜土間リビングの家
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
土曜日は恒例『間取りの考え方』
過去にキッチンにチラッと登場した間取りですが記事としては書いてなかった間取りがあったので今日はその間取りを書こうと思います。
一時期仕事がなさすぎて、自分の特訓の為にも一日一間取り書いていた事がありました。
その頃実際に依頼主がいないけれどSNSのネタになるような間取りを書いていました。
そういった間取りを書くときに参考にしていたのが、海外の建築画像やSNSです。
ワンパターンな間取りにならないように日本ではやらないような間取りを参考にしていました。
そんな時に書いた間取りです。
だから土間リビングの間取りです。
間取り図
1階が玄関からキッチン、ダイニング、リビングまで土間。
リビングで段差を付け空間を分けています。

2階はよくある間取りにして3LDKの間取りにしました。
一時期リビング階段が主流になっていた時、子供がいつ帰ってきたのかわかるようにと言っていましたが、土間リビングは玄関とそのままつながっているので誰が帰ってきて気配を感じられます!
一応くつろぎスペースになるリビングが玄関から死角になるよう配置しました。
土間リビングは日本で受け入れられるのか?
日本人のほとんどが靴を脱ぎ家に上がるというスタイルです。
土間リビングになると日本スタイルだと玄関で靴を脱いで、スリッパに変えてという生活になるんでしょうか。
まずそこがネックですかね。
それと土間にラグを敷くスタイルは見た目可愛いと思いますがこの時期だときっと寒いでしょうね。
基礎断熱を入れると地面からの冷気は遮断できますが、表面温度に関してはやはり土間はかなり冷たいと思います。

ではメリットは?
フローリングと違って床の傷を心配する必要がない事。
土間キッチンは水はねも含めガシガシ掃除出来るなどがメリットになると思います。

また今回の間取りは外のデッキとつながるように間取りを書いてみましたので、外につながり外の様な内の空間として使えるように考えました。
普段の生活をがらっと変えるスタイルとして土間リビングいかがですか?
さいごに
ちなみに工事目線からいうと
土間キッチンの工事は少し面倒でメンテナンスを考えたらやりたくないが本音です。
(だったらこの間取り書くな!というのがオチです汗)
という事で今週もありがとうございました。
たま~に頭のネジを外して間取りを考えたくなることがあります。
今回はそういうネタの間取りでした。
次回はもう少し実用的な間取りをご紹介できるように考えます。
では来週もまたよろしくお願い致します。
左巴建築設計事務所 さわ。