
間取りの考え方~変形地の独立キッチンの家
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
今週は過去に書いた間取りの整理をしていたらまだ記事にしていない間取りが結構あったので少しづつ思い出しながら書いていこうと思います。
変形地
建築する土地の場合、四角の形に近い方が整形地でそれ以外になると変形地と呼んでいsます。
特に三角形のような斜め部分の多い土地は変形地と呼んでいます。
今回はこんな敷地です。

変形地で間取りを考える時は出来るだけ、デットスペースを駐車スペースにして建物は四角の形にするのがセオリーなのですが…

何を思ってか…
いや違ちがうな…
記憶を思い出したら一度はこの形で間取りを考えたのですが、毎度ながら面白くないから面白い間取りを書いてと言われて書いた間取りがこちらです。
間取図
木造で間取図を考える時に斜めの壁を多く取ると構造的に不利になります。
基本はX方向Y方向で耐力壁を取るので斜めの壁を多く使った間取図はまず構造設計士さんに嫌がられます汗

なのに、面白い間取図を書いてと言われて考えた結果ほぼ敷地の形ままの書いた間取図です。
ほぼネタで書いたので一旦構造の事は置いておいて、間取りの説明をします。
先ほどのセオリーを完全に無視して駐車場をど真ん中にそしてあえて独立キッチンにしました。
イメージとしてはフランスとかでよく見かけるちょっと広い篭れるキッチン。
私がキッチンにいることが好きなのもあって、キッチンの背面の斜めの壁の部分をキッチン収納兼デスクスペースにしました。

書斎兼キッチンですね。
個人的にずっと居れるキッチンでここは気に入った間取りなのですがダメな部分が多い間取図です。
自分で間取りにダメ出し
水回りの動線の悪さ
まず、独立キッチンの奥にある洗面所とお風呂です。
洗濯物を室内干し、乾燥機を使うのであれば2階のクローゼットまでの動線がかなり遠いです。
また家族が水回りを使用する時の動線もキッチンの前で混雑する動線ですね。
何かと下足を脱ぎ履きする間取り
独立キッチンを玄関で分けてしまったせいで、何かと下足を脱ぎ履きしないといけない間取りになってしまいました。
キッチンからリビングダイニングへの移動はもちろん。
裏庭を大きなテラススペースにしたのですが、玄関収納を玄関入って正面にしてしまった為玄関から直接裏庭に行く事が出来ません。
キッチンからか、ダイニングから行くしかないのでいちいち玄関から靴を持っていくのか、裏庭に家族分の靴が並ぶことになりそうですね。
来客の裏庭への動線も悪いですね。

さいごに
結局ネタで終わった間取図なのですが過去に書いた間取図に自分でも突っ込み満載でした(笑)
引き様に面白い間取りを書けと言われ続けられるとたまにおかしな間取りを書いているんです汗
もうそれは完全にネタの間取りと呼んでいます。
本日はそんな間取図でした。
来週もまたよろしくお願いいたします。
左巴建築設計事務所 さわ。