見出し画像

間取りの考え方~風水の考え方

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

今週の間取りの考え方は風水について書いてみようと思います。
風水についてとは書きましたが、風水にめちゃくちゃ詳しいわけでも風水を普段積極的に活用しているわけでもありません。

風水に関して私なりの考え方を書いてみようと思います。

家づくり~どこまで風水を気にしますか?

正直、間取りの打合せで
『風水的に・・・』
という発言が出ると、『どうしよう・・・』と思ってしまいます。

何故かというと私がよく設計するエリアは一宅地のサイズがそんなに大きくないエリアです。
私がよく書く狭小住宅も敷地に対してこうしかならないという事が多いので、そこに風水要素を盛り込むともう間取りにならないのです。

そういう意味で風水を気にすると『どうしよう・・・』と思ってしまいます。

主に風水とは??

では風水を気にされる方はどんな事を気にされるのか?

方角

『鬼門』『裏鬼門』という言葉を聞いた事があるでしょうか?
家の北東が『鬼門』『表鬼門』などと呼ばれ、
その間反対にあたる南西が『裏鬼門』と呼ばれています。

方位角

鬼の通る道だからよくないとか、鬼門に玄関、水廻りを配置しない方がいいとか言われます。
しかし、ある考え方では『鬼門』『裏鬼門』は神様の通り道という考え方もあります。
神様の通り道だから常に綺麗にしておくといい場所とも言われています。
水廻りは湿気が溜まりやすいのでよくないという意味もあるのですが、絶対のその位置に水廻りがダメなのではなく、しっかり換気して綺麗にしていれば問題ありません。

同じ風水でも考え方が違ったりするので一概に言えませんよね。

建物の欠けと張り

建物は一部が欠けたりで出っ張ったりするのが風水的に良くないと言われています。
昔ながらの家は真四角が多いのもこの理由だったりします。

しかし、外観のアクセントやデザインを考えるとあえて凸凹させたりするので今の考え方と逆行していますね。

これも敷地が真四角で有る事が前提ですしね。
敷地が三角形だったり変形しているとそもそも欠けや張りは免れない事も多々あります。

変形地の間取り図

ここまで変形地だとどうしようもないのですが、多少の凸凹なら考え方次第で真四角にする事も可能です。

2階建て参考間取り

間取り的に凸凹していても、屋根の形状が四角になっていれば欠けや張りなしという考えになるようです。

屋根伏図
立面図

ほどほどに風水

一生の住処になるかもしれないので、風水も一度気になると気にしないわけにもいかないのだと思います。

しかし、風水を気にするあまり住みたい間取りではなくなったり、やりたい家づくりじゃなくなるのならほどほどにと思ってしまいます。

風水もどうしてもこうじゃないとダメというものではなく、方角が悪いならこうすればいいなど対策もあります。
そもそも昔の人の知恵や知識のひとつなので、そんな頑なになるのではなくいいとこどりぐらいに思うと気軽に取り入れれると思います。

さいごに

何故この記事を書こうかと思ったかというと、ここ最近お客様から『風水』という単語がよく出ていたからです。
仕事の内容も一つ続くと連鎖すように似た話が続くんですよね。
それで思う事があって記事にしました。

もっと詳しい風水を知りたい人には参考にならないかもしれませんが、こういう考え方もあるという程度に読んでいただけたならば幸いです。

今週もありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

いいなと思ったら応援しよう!