見出し画像

間取りの考え方〜ほぼ平家の家 その1〜

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

先週から引き続き同じ敷地の間取りを考えていました。
先週は考える途中経過を書きました。
移動中にタブレットで手書きした為なかなかのホラーな間取り図になっていました汗

今週はその続きです。

敷地にはめてみると

先週書いた間取りを敷地にはめてみると、敷地対して建物が小さすぎてポツンと感が否めなませんでした。
車2台置いても有り余る敷地。
なんならもう1台置けそうです。
それでもいいのですが、なんだか建物が貧相に見えます。
しかし先週も書いた通り設計条件として32坪内がある限り大きくするわけにもいかず…

というわけで!
ほぼ平家の間取りを描くことにしました!
これで、前回ありきたりだった間取りにも少しポイントの間取りになるかなと一から考え直してみました。

ほぼ平屋の間取り

というわけでほぼ平屋の間取り書いてみました。
『ほぼ平屋』とは??
前回書いた間取りだと1階と2階の面積の比率は
1階:2階=6:4

で今回書いた間取りが

約8:2の比率で書いたので『ほぼ平屋』です。

その間取りがこちらです。

ほぼ平屋の間取り図

厳密のいうと吹き抜け部分も施工代金がかかるので総2階の32坪より割高ではあるのですが・・・
一応吹抜けを除いて32坪以内におさまりました。

4部屋のうち2部屋を1階におろしてほぼ平屋としました。

階段部分は平面図では分かりにくいですが、中二階になっています。
吹抜けに向かってデスク付きのスタディースペースです。

LDK パース

一応間取り図にはしたのですけが・・・
実は書いてる途中で気に入らないと言いますか、気になる部分が多くなってきてどうしようかなと思っています。

というわけで自分で自分の間取り添削してみます。

間取り図添削

まずは中二階部分について。
中二階にした理由は階段の納まりが悪かったので途中に中二階を作ってシンメトリに二階の部屋に入れるようにしたかった。

しかし!!!

中二階を作る場合に注意をしなければいけないのが高さの検討です。

中二階部分の高さ検討

中二階の下部はファミリークローゼットにしました。
階段を上がってどれぐらいの床高さになるか、その結果クローゼットの天井高さがどれぐらいとれるか検討しました。

やはり結構高さ厳しいですよね。

ファミリークロゼットの入り口

本当ならクローゼットの入り口には扉をつけたい。
キッチンも近いし匂いや色々考えても・・・
でも高さが下がると既製品の扉が付けれません。

同じ理由で洋室5.2帖の入り口に扉を付ける為にスタディースペースをもう少し広く取りたいのに取れていません。

中二階にする事で得られるメリットよりデメリットの方が多くてこれは一番気になる点です。

次にLDK上部を大きく吹抜けにして大屋根を一体でかけている為この家にはバルコニーがありません。

立面パース

最近はソーラーパネルをのせる事が前提なので大屋根を大きく取る為にそうしています。

洗濯干しスペースない問題

結果洗濯干しスペースがない問題が発生しています。
洗面所兼洗濯干しスペースにするには少し狭い。
ファミリークローゼットから外干しできるよう勝手口を設けてみたけど住宅密集地では1階外干しは不人気だしな~。
ということでほぼ平屋にするなら課題は洗濯干しスペースかもしれません。

そしてもうひとつ。
どうもLDKが畳数の割に狭く感じる間取りです。

LDKが狭く感じる問題

階段横に何スペースでもない無駄スペースもLDKの畳数に含まれているので実際使える空間は20帖もないのです。

それから動線が悪いから実際の畳数よりも狭く感じます。
これは家具を配置してみて感じました。
あと平屋あるあるで、無駄な面積を無くす為にLDK⇔個室の動線になるのでどうしてもLDKの動線が混線しがちです。

あと洗面所の小さい回遊動線も不要ですね汗

結果

この添削内容を改善するためにもう少し間取り図を煮詰めようと思います。
『ほぼ平屋』というコンセプトはありだと思うんだけどな・・・
どうも課題が多い気がします。

最近平屋の間取りを書く機会がありました。

間取り相談の間取りです。
これを機会に平屋について考えてみようと思い、少し前の本ですがこちらの本をAmazonでポチりました。

熟読して平屋について学ぼうと思います。
来週には納得いく間取りが出来ればいいのですが・・・
まだまだ続く間取り考え中お付き合いください。

今週もありがとうございました。
こんなアラフォー女性建築士を応援してみようかな思ってもらえたらフォローとスキをよろしくお願いします。

左巴建築設計事務所 さわ。

いいなと思ったら応援しよう!