間取りの考え方~玄関回りの間取り(1)
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
先日インスタグラムで流れてきた記事に
『家づくり、やっぱりいらなかった』の中にあったのが
『ただいま手洗い』でした。
『ただいま手洗い』とは
玄関付近に設置された洗面台です。
帰ってきてすぐに手洗いできるから『ただいま手洗い』です。
そのインスタグラムで書いていた理由は使わないからとか、動線上邪魔だった、オプションにしてまでいらなかったといったところでした。
私は個人的にほしいけれど(笑)
我が家の場合は玄関にシューズクローク兼クローゼットがあるので、帰宅するとまずカバンも上着も玄関で片づけてしまいます。
夫に関してはスーツまで脱いでからリビングへ。
その流れで玄関で手洗いも済ませれたらいいなと常々思っています。
我が家の夫婦二人の生活スタイルを参考かいた間取りがこちらのひとつめの間取りです。
というわけで今週は今まで書いた間取りと施工事例を参考に玄関周りの間取りについて考えていきます。
玄関に『ただいま手洗い』
『ただいま手洗い』を設置するようになったのはコロナ以降です。
帰宅してすぐに手洗いをという改めて習慣付いたからですね。
『ただいま手洗い』と言っても様々で本当に手洗いの為だけの小さな手洗いもあれば、サブ洗面台として使えるしっかりした手洗いスペースもあります。
小さな手洗いでも別に設けるメリットは、来訪者に手洗いを貸してと言われた時に洗面室は見られたくないとなったら別で手洗いがあるとそちらにご案内できることだと思っています。
最近室内干しをされる方が増えてきていて、洗面所兼洗濯室の場合、そうでなくても洗面所ってプライベートな収納も多いので来訪者をご案内するのに躊躇しませんか?
またサブ洗面台として使えるぐらいしっかりした手洗いを造った場合は、ご家族で洗面所が混み合うときに分散することが可能です。
そういった単なる『ただいま手洗い』だけではない用途も見いだせればあってよかった設備になると思います。
玄関と手洗いの組み合わせは色々と考えてみたいところではあります。
ちなみに帰宅動線は二方向だけれど、手洗いは両面から使えるように計画した間取り図も書いたことがあります。
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玄関の周りに洗面所と水まわり
『ただいま手洗い』はいらなくても、玄関からすぐに洗面所があると嬉しいという声をよく聞きます。
帰ってきた時の手洗い動線もですが、お子様が汚れて帰ってきた時に洗面所、お風呂まで最短距離だと家の中が汚れなくていいなどの理由です。
別で手洗いを設置するより省スペースで済むので狭小住宅の間取りなどにおすすめです。
玄関近くにトイレ、洗面所、お風呂の水まわりを集めたコンパクト間取り図
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玄関から洗面所まではLDKを経由するのですが、シューズクロークから洗面所に外干しデッキを経由して最短距離で行ける間取り図
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他に玄関近くにあってほしいもの
私はキッチン・パントリーです。
買い物して帰ってきて玄関からキッチンが遠いのが一番つらい!
ですので、理想としては玄関から直接パントリーに行けるこんな間取りがいいですね。
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あとは最近玄関のお決まりになっているシューズクローク。
シューズクロークも何を収納するのかによってはシューズクロークにしない方がいい場合もあります。
色々な玄関収納のパターンも考えてみたいですね。
来週は・・・
これらを元に様々な玄関回りの間取り図を書いてみたいと思います。
多分来週には・・・
というのもまだ書けていないので一応予定では来週という事にしておきます。
もしかしたら間に合わずに全然違う記事になるかもしれません。
その時は長い目で待っていてください。
今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。
左巴建築設計事務所 さわ。