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間取りの考え方~間取り相談Part2-2

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

先週の間取りの考え方では、間取り相談Part2で間取りの気になる部分について書かせていただきました。

今週はこちらの内容を元に提案間取りをご紹介していきます。

間取り図

大きく修正したのは階段の位置です。
動線と家具の配置を考慮してリビング階段にしました。

提案間取り図

1階の間取り図

1階の間取り図

階段の位置を変更したことで、玄関ホールをコンパクトにして収納量を増やしました。
パントリーを半畳拡げて、シューズクロークからの動線につなげてキッチンまでの買い物動線をスムーズにしました。

LDKの凹凸をなくし、階段のあった部分にはLDKから使える収納も確保できました。

俯瞰図

リビングは階段壁側にテレビを配置し、ダイニングからも見やすくしました。
ダイニングの片面をソファー側に寄せる事で空間のまとまりができ動線を明確にする事ができました。

奥の主寝室のクローゼットをウォークインクローゼットにする事で、部屋は狭くなりますがクローゼットとの仕切り壁ができて壁掛けテレビが設置できるようになります。
テレビ以外にも壁ができる事で家具の配置がしやすくなる事があります。

2階の間取り図

2階の間取り図

階段位置を変更したので2階も全体的に変更していますが、全体の床面積調整の為に廊下スペースをできるだけ少なく、各部屋の収納量と部屋の畳数もバランスよくしました。

建物に余裕があるので6畳4部屋取りたいところですが、売り建て用間取り図という事なので、元の間取り図の32坪以内になるよう調整してこの様な形になりました。

1階に比べて2階が小さく、下屋が多くなるので各部屋にバルコニーを設置してエアコンの室外機を置けるスペースとしました。

まとめ

元の間取りよりLDKも主寝室も畳数は小さくなった間取りでしたが、壁や空間の形次第でデットスペースが少なくなり使い勝手が良くなったように思います。
空間の使い勝手は部屋の広さだけではないなと感じました。

間取り相談は個別にも受けさせていただきます。
noteのネタにしてもいいよという方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。

問い合わせ先 sawa@beans-company.co.jp

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。

左巴建築設計事務所 さわ。

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