間取りのセカンドオピニオン~家づくりの考え方
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
忘れた頃に登場する『これはしない方がいい事!』シリーズ第四弾です。
最近、SNSで「この間取りどう思いますか?」といった投稿が目につくことがあります。
皆さんがご自身の家づくりに関して他の人の意見を聞きたいと感じたりする瞬間があると思います。
ただ、そのコメントの中には「こんな間取りじゃ住みづらい」「もっとこうした方が良い」など様々な意見があり、時には少し厳しい意見もあります。
ふと、こうしたアドバイスが本当に投稿者さんのお役に立っているのかな?その意見を鵜呑みにして大丈夫!?と気になってしまうことがあります。
間取りのアドバイスは、その方の生活スタイルや家族構成などによって異なるものです。
コメントされている方の経験や考え方が含まれているとしても、それは投稿者さんの暮らしに当てはまるかどうかは分かりません。
以前家づくりのSNSの活用方法にも書きましたが
家づくりはまさに「千差万別」です。
コメント内容が全ての人にあてはまるとは限りません。
家づくりは人の器づくりなので、暮らし方が違えば参考にならない事もあります。
他の人の意見も役に立つことはありますが、すべてを鵜呑みにせず、ご自身に合った家づくりを見つけてほしいなと感じます。
では、なぜSNSで相談が増えるの?
「この間取りでいいのかな?」と不安になるのは、家づくりでよくあることだと思います。
でも、実際に自分がどうしたいかを言葉にするのが難しかったり、正解が分からなかったりして悩む方も多いのだと思います。
家を建てる過程で迷うことがあり、また失敗したくないからこそ、たくさんの意見を求めたくなる気持ちもよく分かります。
その結果SNSで相談といった形が増えているのだと思います。
専門家のセカンドオピニオンという選択肢
そんなときに活用してみてほしいのが「間取りのセカンドオピニオン」です。
建築士さんや専門家の方に、自分のライフスタイルや家族構成に合わせたアドバイスをいただくことで、より自分たちに合った家づくりのヒントが得られる可能性があります。
一般的に契約後は他社に間取りを相談しにくいですが、気になる点があればセカンドオピニオンを提供するプロに相談するのもおすすめです。
SNSで多くの人に意見を求めるより、あなたの家づくりに寄り添って話を聞いてくれる専門家と話すことで、納得できる家づくりができるのではないかと思います。
『間取り相談』としてそういったサービスを行っている建築事務所もあります。
もちろん有料サービスになりますが、それでも一生に一度の家づくりです。費用をかける価値は十分あると思います。
まとめ
今回この記事を書くのに長い期間悩みました。
書き方によっては間違ったニュアンスに伝わる場合もあるので、どう伝えるべきかと・・・
でもその期間もSNSで間取り相談する方の記事を沢山みかけるとその意見を取り入れて本当に大丈夫??本当はどうしたいの??などお節介心が沸々とわいてくるのに私自身は何も行動にできませんでした。
建築条件や会社の契約上なかなか間取りのセカンドオピニオンというサービス自体が広がるのは難しいのかもしれませんが、皆さんがより満足できる家づくりができるようなサービスが広がればいいなと思っています。
今回の記事で言いたかった一番の事は誰に相談するか、誰の為の意見なのかという事をよく考えて家づくりの参考にしてみてください。
今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。
左巴建築設計事務所 さわ。
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