間取りの考え方~2階建てと平屋の間取り
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
今週はこの間取り過去に書いたかな???と過去記事を見ていたらたぶん書いていなかったのと、その間取りを元に平屋の間取りも書いたのでそれを比較して『間取りの考え方』を書こうと思います。
2階建ての間取り
元々売主さんから依頼をいただいた時に書いた間取りはこちらの2階建ての間取りでした。
子育て世代向け4LDKの間取りです。
土地が結構広かったので床面積の8割を1階に子供部屋想定の2部屋を2階にしました。
ほぼ平屋の間取りです。
多種多様な家づくり
最近家づくりをされる方の多様性を感じる様になってきています。
『子育て世代の家族が手狭になって戸建て住宅を建てる』
というのが数年前までほとんどの家づくりをされる理由でした。
しかしここ最近は
夫婦二人暮らしの家づくり
子育てを終えた夫婦の家づくり
趣味の一人暮らしの家づくり
老後の建て替え
などなど・・・
さらに以前書いた記事まとめたように二世帯住宅も
家族の形も多種多様化してきているので家づくりも部屋数や大きさにこだわらなくなってきています。
そんな中会社の案内用に参考の間取りを整理していたのですが、お決まり4LDK、3LDKだけじゃ面白くないよねって事で参考の間取りも多種多様に考えてみる事にしました。
それで今回この2階建ても間取りを夫婦二人暮らし想定で平屋にした間取りを考えてみました。
平屋の間取り
間取りとしてはシンプルに2階を無くしただけです。
元々1階に二部屋を書いていましたので、
一つは主寝室でもう一つは来客用(家族想定)でもいいですし、
夫婦別々で2部屋でもちょうどいい距離感の2部屋だったのでそのままにしています。
この間取りは2階建ての時点でも玄関からの動線を二方向で考えていました。
シューズクロークを取って寝室、ウォークインに行ける動線とLDKに直接入れる動線です。
平屋にするとこういった動線がさらに活きてくるなと感じました。
2階が無くなったのでLDKの階段も無くなりその分広くなりました。
2人暮らし想定の間取りを書くときでも部屋数を減らしてもLDKを狭くしないようにしています。
むしろLDKで過ごすことをメインに快適に暮らせるよう考えて間取りを考えています。
部屋数が減ってもLDKの一角をデスクスペースにしたり個室の代わりを補えると思ってそうしています。
平屋ブーム
最近SUUMOの検索ワードランキングを見せてもらうと『平屋』が上位に挙がってきています。
それに対して関西都心部では『狭小住宅』も根強いワードです。
つい狭小住宅は土地が狭いから3階建てと連想してしまいますが、住まう方々がそれぞれなら『狭小住宅の平屋』もありだなと考えています。
今後そういったケースの間取りも考えてみようかなと思っています。
ではでは今週もありがとうございました。
左巴建築設計事務所 さわ。