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31歳でデンマークに行くまでの道のりPart1
デンマークに行ってから5年越しで憧れのフォルケホイスコーレに。
ワーホリを使うこともなく、何故このタイミングだったのか。
少し長いけれど、今回はフォルケに行くまでのおはなし。
デンマークとの出会い
5年前、ちょうど平成から令和に切り替わる頃、
2社目に転職した出版社で立ち上げから関わっていたサービスがクローズすることに。
担当していた100店舗近くのレストランに説明とお詫びをし、謝罪行脚を一人で大決行していた。
当然、心はボロボロに。
当時の上司に、「何回も大好きな人と別れている気持ちだ」と泣きながら憤りを訴えていた記憶がある。
書面1枚で済ませようとした会社にも腹が立っていたし
シェフ達の期待に何も返せずに終えてしまい、
これまでやってきたことはなんだったのかと、大袈裟にいえば絶望もした。
もう、全てを忘れて現実逃避したい!
何かに希望がないとやってられない!
と、行くかどうかはさておき、北欧行きのチケットを検索。
意外にも手が届く範囲の金額に「あれ、行けちゃう?」となりつつも、海外への一人旅は大学4年のフィリピン以来。
ちょっと腰が引き、頭の中からすぐに掻き消そうとする。
それでも、ミーハーな私は、”北欧一人旅”という文字面の強さと隣に座ってた同期からの『いいじゃん!』という言葉にも後押しをされ、
次の日には北欧行きのチケットを購入していた。
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どうせ行くならフィンランドだけでは勿体無い。
アクセス重視で、スウェーデンとデンマークも巡ることにしたけれど、
当時のデンマークに対するイメージは、せいぜいサーモンとエビが有名な国!くらい。笑
けど、実際に北欧3カ国に行ってみると、本命だったフィンランドではなくデンマークの方が圧倒的に印象に残っていた。
なんなら、帰りの飛行機の中で、デンマークに関わる仕事を探したほどだ。
デンマークの文化
デンマークでは、歩き疲れたらベンチや芝生に座って本を読む。
ほとんどそれだけしかしてない。
それでも
テラスでご飯を食べてる人たち
港沿いに座ってお喋りしてる人たち
いろんな格好、国籍の人たちが行き交う姿を横目に誰の目を気にすることなく、そこら辺に座り好きな本を読んでいた時間が
とてつもなく心地よくて、そんな空気感がとても好きだった。
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こうして一瞬で心をほぐし癒してくれたデンマーク。
文化や国民性がそうさせるのか?と働き方や教育について調べて知ったのが『フォルケ』の存在だった。
フォルケホイスコーレ(Folkehøjskole)とは、17.5歳以上であれば誰でも学べる全寮制の学校のこと。
入学資格やテストはなく、年齢、国籍、学歴を問わず誰でも入学できる。そして、成績評価がなく、単位も学位も与えられないという独自の制度を持つ。
大学に進む前に本当に興味のあることが何なのかを探したい人や、職種を変更し新しいことにチャレンジしたい人がフォルケホイスコーレに入学し、アート、スポーツ、哲学、福祉など自分が学びたい教科を好きに選択して学ぶことができる。
フォルケホイスコーレへの憧れ
小学校の頃は、とにかく勉強が好きだった私は
大人になってもずっと勉強していたいと割と本気で思っていた。
さすがに今は、歳を重ねるにつれて効率重視に染まってしまった部分はあるけれど、
大人になっても自分の興味関心のままに学べるなんて、とても素敵な文化だと思ったし、さらにデンマーク愛が募った。
ただ、強烈な英語コンプレックスを持っていた私は、フォルケに興味は持ちさえすれど、本場のデンマークに行くなんてことは考えることもしなかった。
一見すると、周りからは破天荒だったり、物怖じしないように見えることが多いけれど、飛び込む前は、結構、いや想像以上にビビりなのである。
ということで、デンマークに行く選択は頭から排除され、日本に似たようなことしている地域はないかと検索。
そこで知ったのが北海道東川町でフォルケづくりに取り組むCompathさんだった。
この時もまさか4年後、創業者の方にインタビューする日が来るなんて1ミリも想像していない!
さて、相変わらずデンマーク、そしてフォルケへの憧れは消えることもなく、Compathのプログラムが告知される度に、サイトを見ては費用感と睨めっこ。
もちろん行ってみたい気持ちはあったけれど、その時の私は明確に何かを得られることを期待していたので、
行ってどうなるか分からないことが自分の中でブロックとなっていた。
キャリア大航海時代
そして2019年から2024年は怒涛のキャリア迷子を駆け抜ける。笑
北欧一人旅の後、会社員から業務委託に切り替え、はじめての一人暮らし。
かと思えば、ウェディングプランナーに転身するも(心の)大怪我をして、マフィン屋さんでアルバイト。
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風の噂を聞きつけた前職の先輩が「マフィン売るくらいなら広告を売れ。」と、なんとか社会復帰。(しかも大好きな雑誌を作る出版社だったので、声をかけてくれたのは本当に感謝!)
ここで落ち着くかと思いきや、
その後、福祉業界に飛び込み空中戦から地上戦へ。
最終的には、コミュニティーマネージャー/ディレクターとして地域や人を繋げる仕事をしてたけど、総じていつの時も何でも屋さんだった。
家族はもちろん親しい友人ですら私がどんな仕事をしてきたのか正確には把握できてないと思う。笑
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とにかく、『人の可能性を広げる機会をつくりたい』ことと『枠にハマらず自分らしく働きたい』という気持ちだけは芯として持っていたから
仕事へのやりがいはもちろん、
どうしたら自分の心地よいペースで働けるのか。
このことをずっと試行錯誤しながらキャリアを選択してきたように思う。
そんなこんなで、特にウェディングプランナーの後は未来のことよりも、まずは目の前の1日を生きることで精一杯。
自分で何かを選択する余裕なんて本当になかった。
一方、心の状態としてはずっと”モヤ”みたいなものが付き纏う。
どうしたらもっとイキイキと生きられるのか。
どうしたらもっと心地よく生きられるのか。
どうにか自分のペースで生きられる方法があるんじゃないかとキャリア、ワークライフバランス、マインドフルネス、ウェルビーング、
そんなキーワードの記事ばかり読んでいた。
ようやく見えたフォルケの兆し
Local Letterもよく読んでいたメディアの一つ。
ライター講座のみならず、バイヤー講座といった切り口でも展開しているのが面白く定期的にサイトを見ていた。
そして一昨年の冬、ライター講座第3期の取材地がcompathのある北海道東川町であることを知り、緩やかに、けれど大きく人生が動き出す。
「もしかしたら、憧れのCompathさんに取材ができるかもしれない!」と、取材先の詳細は知らされていないにも関わらず、謎の確信をもって受講を決意。
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こうして、この受講がきっかけで、フォルケへと繋がる足がかりを作ることに。
ここまで読んで、ようやくかよ。と思ってた方、大変お待たせしました。
もうしばらく続くのでよければお付き合いください。笑
to be continue…