2024 苦い依存薬が美味しかった
1年振り返ると、失ってばっか。
今日は1年の最後の日だが、嬉しくてたまらない。
捻くれ小ガキなので、嫌いな人間の2024年のありがとう✨ストーリーは許していない。
1年、振り返ると、でかい出来事が2つ
母を「失」う
3.25の深夜に私の母親は亡くなった。
子宮の癌。身体のあらゆる箇所に転移する。
当たり前だったし、正直まだ乗り越えられていない。死体を目の当たりにした時は、現実のものとは思えなかった。看取った時や葬儀の写真を選ぶ時、私も死んでしまいたいと自然な感情で思った。
好きな人がRTしていた、人をなくすということはもう会えないということ。
そして前に好きな人が言っていた、人は死ぬと必ずしわ寄せがくる。それが腑に落ちた。
しわ寄せは日常の中に潜んでいる。確かにある。物体ではないけれど、確かにそれを覚える。
分かりやすいものは写真、音楽、部屋…。
12.31になった今も、部屋は整理できていない。
自信、尊厳を失う
鬱と対峙する時間が多かった。対峙という表現が最も近い。
激情のものから、静かなものまで。
歌舞伎町は不思議な引力の街だった。
私は、ある時から、多分高校生くらいの部活の時から、人に何かを見透かされている気がした。人が思うより浅はかで、眩しくなくて、優しいのではなく嫌われるのが怖いからそうしているだけだと。4月に、なんとなく行った歌舞伎町は私にとって、嫌われてもいい人がほとんどで、ほぼ全員が責任感がなく、軽くて、「訳がある」人がたくさんいて、たまに人に平気で死ねという人がいるが、それも「歌舞伎町の人間だから」という理由でカタチ的には許される。謎の文明。でも見定めされることが嫌いな私にとっては、みんながクズなのは分かりきっていたから楽しい部分もあった。
私がそうだったので、一部の歌舞伎町にいる人間は、不信感を抱く相手と一緒にいることで自己肯定感の答え合わせをしていると思う。
しかし、大森靖子の君に届くなを聴いて2万で買った服を着るくらいには、頭がおかしくなり、大好きな顔がいい男との関係は続かなかった。尊厳は、あるように見せかけてるだけでなかった。悪い薬が美味しかった。
歌舞伎町で出会った可愛い家出少女の話をまた今度したい。
しかし、どん底を経験して、断薬をしたことで、一皮くらい負けた気がした。鬱の深みは増したけれど、その分、自分に付加価値がついているような気がする。
1番辛かった年だし、村上春樹の言葉を借りれば、本当に砂嵐だったけど、それはそれで今は愛せる。
ありがとうございました、2024。
12.31