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“クロノスタシス”って知ってる?
将来 夜中にこの曲を聴きながらコンビニへ350mlの缶ビールを買いに行く
と想像していた高3の夏
大人になった今でも思う
この曲が好き
中身はなんてことない二人の会話 そうなんだけど
気づくのが遅かった
「クロノスタシスって知ってる?」の問いが「あなたと一緒にいる時間に対する比喩」で
「あなたといるこの時間がまるで夢のようで “クロノスタシス”という時計の針が遅く見える現象のようだよ」というメッセージになっていたことに
そして その投げかけへの答えとして返ってくる「知らない」という言葉の残酷さ
このシンプルかつ端的でどこまでも事実としての「知らない」という一言
何よりも「ない」という否定形の強さ
ぴしゃりとそこで会話を閉じるような
あるいは自分の感情さえも真っ向から否定されるような
その瞬間を「クロノスタシス」という言葉であなたと共有することができない切なさのような虚しさ
それがこの歌詞のポイントだと思う
あと気になったのは「時計の針は0時を指してる」という歌詞
最初はただ単に時計の針が深夜0時を指しているだけなんだと思ってたけど
長針と短針が重なるところを自分と相手に見た立ていて
その状況が“クロノスタシス”であると言っているのでは?って
恋に落ちているときは全てが止まって美しく見えて
この時間が一生続くんじゃないかって思っていても
実際それは「クロノスタシス」という現象のような錯覚に過ぎなくて
そんな気持ちはいつしかなくなり
忘れられてしまうのだ