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ANAマイル散歩旅(3) マカオ、1,500MOP一発勝負。

これは2024年2月の旅行の旅行記です。今となっては約6ヶ月前の記憶を、記録をもとに遡り、補足情報をリサーチと追記し、控えめな脚色を加えて執筆したものとなります。もはや鮮度などありませんが、一度書き始めてしまったので完結させるつもりです。

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マカオの面積はとても小さく、東京都杉並区ほどの大きさだ。日本からの直行便はあるが、香港からフェリーまたはバスで入境する人が多いだろう。ちなみにバスで入境する際は港珠澳大橋という世界最長の橋を渡ることになる。


マカオの観光エリアは主に3つに分類できる。

緑掛けの旧市街エリアは前日にずっと散歩していたエリア。ポルトガル植民地時代の面影が色濃く残り、それらは世界遺産にも認定されている。セナド広場から数分歩けば超有名なリスボアがあるので、カジノを楽しむこともできる。1泊なら旧市街エリアのみで十分だろう。

今日はその南にあるタイパ、コタイを散策する。




初めてのマカオ観光としてはあるまじき時間(13時)に起床。セナド広場の近くの宿からのろのろとリスボアまで歩く。歴史地区から5分歩くとゴージャスな建物が立ち並ぶその景色の変わり様は見どころだ。

そんなゴージャスな歩道のど真ん中で少女がケツ丸出しでションベンしてた。ビックリだ。どうしても我慢できないならせめて端に寄ればいいのに。数百年の歴史風景よりも衝撃的で記憶に鮮烈に残り、自分の脳みそがとても安直な構造なことに気づく。


事前リサーチでどっかのだれかが「リスボアの肉まんが旨い」と言ってたのを思い出して訪れてみた。23MOP(460円程度)だがズッシリとボリューミー。だが口の中の水分が吸い取られる。水が欲しくなりカジノへ向かい、パスポートを見せると「おはようございます」と言われた。もう昼だけど。僕にとっては朝なので合ってるよ!母語で話されると嬉しい現象。それにしてもマカオに入境してまだ24時間も経ってないのにリスボア4回目。広くて自由な感じが好きだ。


タイパ島へ向かうバスに乗車。この日は何度もバスを利用したが、そのたびに思ったのは運転が荒いため手すりに捕まらなければ転倒してしまうだろうということ。バスは完全に停車する前にドアが開き、さらには発車することがあるため、減速した時点で降りる準備をしておく必要がある。足腰や運動神経が良くない人は厳しいかもしれない。この荒さはマカオGPと関連があると勝手に予想してみる。


コタイ地区に突入。まず目を引くのはエッフェル塔とビッグベン。「ベネチアン」屋内にはヴェネツィアを模した運河とゴンドラが設けられている。とにかく豪華で、世界に誇るリゾート地というのも頷ける。

この地区は90年後半に埋立され、2000年代から外資系企業が参入しカジノリゾートとして急速に発展した。ようするに歴史はほとんどなく、リゾート地になるべくして誕生した地であるということ。目に見えるものすべてが意図して作られたもの。国内のニッチな観光ばかりしていると新鮮だ。

ちなみに商業施設内はめちゃくちゃ広くて、方向感覚がなくなり出口を見失うので注意。少し見るだけだったのに1時間ほどウロウロしてしまう。喉が渇き水を買おうと思ったが500円もした。カジノに行けば無料でもらえるのに。こんなケチケチしたヤツが訪れる場所ではないということ。(カジノに行き水を2本もらった)

時刻は17時過ぎだがまだ陽が出ており、これは夜にもう一度訪れるべきだと散策はほどほどにタイパ地区へ移動。


タイパ地区も旧市街と同様に中国とポルトガルの文化が混在したエリア。コタイのリゾート開発が進み住宅地の開発も進んでいる。ここ「官也街」は、旧市街やコタイほど有名ではない。比較的こじんまりとした商店街。日本でいう原宿のような雰囲気で活気がある。


エッグタルトを食べてみたが旨すぎて驚いた。この味が忘れられずに帰国してからもたまに食べているが、これより旨いのには出会ってない。また、現地感あふれる店でポークチョップバーガーなるものも食べたが、こちらはフツーだった。

正直セナド広場周辺の方が好きだ。陽が落ちてきたので再びコタイへ戻る。すると風景が一変していた。


規格外にスケールの大きい建物たちがピカピカと光っている。これを、なにもない海から20年ほどで作り上げたと思うと人間ってスゲー!小雨が降り、観光客たちは屋内に避難していた。おかげで霧がかった幻想的とさえ思える壮大でだだっぴろい街を2時間も独占して散歩できた。

なにも考えず、呆然と、景色に圧倒されながら歩いているだけだったが、歩いても歩いても進んでいる気のしない時間を忘れながら歩いたそのひとときは、今となっても大切な記憶として残っている。

ちなみに、散歩休憩でロンドンカジノでレッドブルを、ギャラクシーカジノでキウイジュースを飲んだ。コタイのカジノでは軽食もいただける。また、カジノ内は時間を忘れて楽しんでもらうために時計が置かれていない=年中無休なので、無料で住み着くこともできる。(たぶん)


時刻は22時。旧市街地区へ戻り、まだ営業していたローカル色のある食堂に入ってみる。蝦子麺という、海老の卵を乾燥させたものを練り込まれたパツパツ麺。好き嫌いが分かれそうだが、食べたことないものは問答無用でおいしいに分類される自分としては満足。食事というよりはお酒のお供として頼んで正解なお味。


マカオ最終日、セナド飲みせずして締めくくることはできない。もはや自宅の最寄駅のロータリーで飲むのと同じテンション。おなじみのコンビニで酒を2缶買う。1缶でも2缶でも金額が変わらない謎仕様。店員さんが昨日と同じ人。「もう、このお姉さんと会うこともないんだろうな、、、」おセンチな気持ちで、どもーとお礼した。

正直あまり期待せずに訪れたマカオ、お気に入りの場所をたくさん見つけられて楽しかったなー。などと早くも回顧しながら、

カジノ・リスボアに向かった。


1,500MOP(30,000円くらい)を一発勝負。2時間ほどカジノ内をウロウロし、連続で勝ち続けているスカした態度のババアにムカついて逆張りした。負けた。一瞬だった。

コンビニ行った。またお姉さんと会ったわー。

2日間で4度目のセナド飲み

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