[知識]と[経験]
音楽の話ばかり書いたので少し違うお題で。
[知識]と[経験]どちらが大事かという話を耳にする事がある。
これは非常にナンセンスな前提条件で、どちらも大事なのは当たり前。
それでもどちらかに決めないと殺されるみたいな状態なのであれば、自分は[知識]を選ぶ。
理由としてあるのは、[知識]は体験しなくても得る事が出来るから。
例えば、刃物で人を刺したら死んでしまう。そんな事は体験しなくても[知識]から分かることだ。
また[知識]は事前に得る事が出来たり、自分の行動次第で得られる量も変わる。[経験]は限られた機会とも言い換えられるだろう。
僕の考えとしては[知識]を持った上で[経験]する事が望ましい。
[知識]を持って[経験]するのとそうでないのとでは、同じ[経験]をした時に得られる経験値に違いがあると思う。初見で体験するのと、予め知見があり想定した上で体験をして確認する要素を含んでいるのとでは身に付く量が違うはず。
当然[知識]だけでもダメなのは言わずもがな。
頭でっかちになったり、机上の空論を振り回すのは言語道断(笑)
個人的には「やってみないとわからない」という精神は持っている。
ただ「やらなくても想定できる」ことまでやってしまうのは危険。
想定できるというのはどこかで[知識]として知っていたり[経験]した事が大半であろう。それを「やってみないとわからない」というのであれば、時間の無駄であり反省してない証拠。
僕は学校で教えているけど基本的にダメとは言わないようにしている。
自分の経験から「(難しいだろうなぁ)」とか「(それは無理だな)」と思う事は多々ある。でも、それは僕が経験してきた事であり学生が経験したことではない。僕が自分の経験から「それは出来ないよ」と言ってしまったら体験する機会を失うことになる。それでは学校として何の意味もない。
暴力的な言い方だけど、学校は失敗をする場所で良いと思っているし、失敗することで学べば良いと思う。もちろん失敗しない事がベストだけど、[知識]も[経験]もない人間が想像でダメ出しをするのが一番危険で面白くない。
物事には順序がある。
それを間違えれば効果は下がる。そうならないように順番を組み立てる事が実は大事。
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