【閃き】はつくるもの

【閃き】って何かの天啓かのように思っている人がいる。
でも、それは違うと思う。

人間の記憶というのは曖昧なもので、自分が憶えていると自覚している[つもり]の範囲は案外狭い。逆に言えば潜在的に記憶している[はず]のものは多くある。

【閃き】というのは、どこからともなく突然湧き出てくるものではなく、潜在的に記憶している[はず]、つまり自分では忘れてしまっているけど一度は経験したことや得た知識、耳にした事柄が呼びおこされる瞬間なのではないかと思っている。

それはなにがトリガーになるかわからない。
だけど、忘れてしまっていたものが何をきっかけに思い出されたり、突然点と点が繋がって呼び起こされる。
そんなのが【閃き】というのではないか。

では、どうすれば【閃き】が出来るのか。

それは、そもそもの分母量も影響するだろう。
多くの知識や経験があればそれだけ引っかかるポイントは増える。

経験はタイミングも重要で限りあるチャンスだけど、知識に関しては自分から動くことによって得る機会は作れる。
つまりは自分から確率を上げる動きは取れるということだ。

あと、大事なのは脱線するのを恐れずに脱線したまま走ること。
なにかを閃こうとしてそのことに固執してしまうと、結局は同じフィールドをぐるぐる回るだけで他に視野がいっていない。

前述した通り、閃くというのは自覚ある範囲ではなく埒外にあるところを掴むものだし、一見結びつかないようなものを結びつける作業でもある。

同じところをグルグル回っても景色は変わらない。

企画なんかをしていても、雑談から話のタネが生まれてくる。
それは、脱線の中に思いもしないものがあるからではないだろうか。

【閃き】を求めるのであれば、脱線を恐れてはいけない。

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