スタッドレスタイヤを夏に使用するとどうなるのか?夏タイヤを冬に使用するとどうなるのか?
●スタッドレスタイヤを夏に使用するとどうなるのか?
・構造上制動距離は長くなる傾向。しかし、雪上や凍結路以外でのブレーキ性能はノーマルタイヤよりも劣っています。
・コーナリング性能も劣るため、夏用タイヤに比べてゴムが柔らかい。ノーマルタイヤの感覚で走行すると曲がりきれない恐れがある。
・タイヤの寿命が短くなる 夏場に屋外駐車など外気にさらされている場合も同様に寿命が短くなるリスク
・速度を上げて走行すると車が路面から浮いてハンドル操作が効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」を引き起こすリスク
・燃費の悪化 約10%も燃費性能が劣る
・路面温度が高い夏に高速走行を長時間行うと、タイヤに熱がたまりバーストしてしまう可能性 ヒートセパレーション現象
・50%以上摩耗すると冬用タイヤとして使用できない。
・乗り心地で衝撃吸収能力は高めですが、操作に対して車の挙動がワンテンポ遅れる傾向
・小さなひび割れの場合、夏用タイヤであればそこまで気にする必要はないが、柔軟性が重要なので硬度を測定することが大切
・スタッドレスタイヤの寿命は、使用開始から3年~5年
・チェーン規制中は、スタッドレスタイヤをつけていたとしても、その上からチェーンを装着しないと走行できません。
・溝が1.6mm未満の場合は違反になる。
●夏タイヤを冬にしようするとどうなるのか?
・7℃以下となる環境下ではゴム質が硬くなり過ぎるため、路面への密着性が低下
・冬の使用には適していません。
・雪道や凍結路面では使用を禁止されており、法令違反
・夏タイヤから冬タイヤへの交換時期は、雪が降る地域であれば初雪の1ヶ月前を目安、また気温が7℃を下回るようになったら。
・首都圏では、サマータイヤを履き替えることなく冬に使用しても、ほとんどの場合問題ない
・夏タイヤで雪の中を走行するのは特に危険で、一般的に雪タイヤに比べて2倍の制動距離
・夏タイヤは寒い冬にこそ摩耗がより進む
・タイヤチェーンを使用? タイヤに装着することで凹凸が生まれ路面を捉えやすくなる点にあり、つるつるの凍結路でもスタッドレスタイヤよりグリップ力を発揮