どうする!? 所沢 〜10月22日 所沢市長選挙〜 候補者に市民の声を届けよう 【緊急市民集会】 を開催しました
10月22日に投票日が迫る所沢市長選挙。
候補者は3人。
● 藤本まさと氏 現所沢市長
● 小野塚まさとし氏 元衆議院議員
● 杉田まどか氏 地域活動家
今回の「緊急市民集会」は、市長選を盛り上げようと企画し、市内の女性有志の協力を得て実現しました。
藤本市長に戦いを挑む 2人の候補者に声をかけましたが、杉田氏は「小野塚氏と一緒には出たくない……」と。結果的に「スケジュールが合わない」という理由で不参加でした。
2人の候補それぞれの市政への考え、市長として何をどう実行する気概を持っているのかを肉声で聴く機会をつくりたかったのですが、参加されたのは小野塚氏のみでした。
企画が急だったこともあり、市長選の告示日の前日という日程もあって 2 候補が揃わなかったのは残念でしたが、予定を工面して会場に駆けつけてくれた小野塚氏の心意気はしっかりと市民の心に伝わりました。
前・明石市長の泉ふさほ氏とツーショットをポスターやチラシで見て、「?」と感じていた市民も少なくないと思いますが、泉氏の市政改革を学びたいと小野塚氏が教えを乞うて訪ねたのが今回のタッグにつながったと聞けば納得でした。
泉氏に倣って政党に所属せず完全無所属での立候補したこと、当選できたら就任初日に「中核市になる」と第一に宣言することなど、明快に話されました。
人口34万人でありながら、中核市になっていない30万人規模の自治体は所沢市だけ。結果、コロナ感染の対応も不十分で後手後手になってしまったという現実があります。
現所沢市長の公約には「保健所を所沢へ(まずはこの2月、県に要望を提出)」と示されていますが、9月の県議会一般質問の答弁で「西部保健医療圏に県が複数の保健所を設置する考えはない」という県の意向がすでに示されており、県にあらためて要望するよりも所沢市が中核市となって保健所をつくるという小野塚氏の方針の方が現実的だと感じました。
(※ 保健所の状況については、埼玉新聞「「発祥の地」なのに…人口34万人、保健所のない埼玉・所沢市 市長選のテーマにも 所沢市長選、きょう告示」参照)
中核市になれば社会福祉サービスや教育施策の面でもスピーディに改革を進め、住民の現状に即したサービスや保育・教育も充実させる可能性が高まります。小野塚氏は、毎月「タウンミーティング」を開催して市民の声を聴きながら、一つひとつ実現していくと言います。
そうした展望を直に聞くと、12年の市政を通して停滞してしまった社会福祉や保育・教育の問題解決の糸口が広がっていく希望を感じました。
会場の市民からの質問コーナーでは、市役所職員のジェンダー平等について、学校でのいじめや不登校について、子どもの自主性を育てるカリキュラムについて、過去に起きた中学校での自死・他殺の事件についてなどの質問が寄せられました。小野塚氏は、市長の立場であればどのような対応ができるか具体的に答えてくれました。
30分という限られた時間でしたが、ブレない姿勢、真摯に耳を傾けて応えようとする姿勢が印象的でした。
この緊急市民集会では、参加した市民の方々から、それぞれの活動現場での問題についての報告や、「所沢市民が手をつなぐ会」のメンバー・品川昭氏による「レポート・藤本市政12年」の解説も参加者のあいだで共有することができました。
藤本市政の12年にどのような影響が市民にあったのか、また現在の課題は何なのか。そして今後、市政の舵取りを任せたいのは誰なのか。
思いを共有できた集会になりました。