低学年にほど見てほしい、医学部生活マップ〜入学から国試まで〜 ①入学〜4年生


こんにちは。たろーです。
今回は卒業も近くなってきたため、自分の学生生活を振り返りがてら、各学年ごとでどのようなことを目標に過ごせばいいか語っていきたいと思います。
低学年の方はぜひ参考にしてみてください。
またはじめに言いますが、医学部は「いかにして仲間はずれにならないか」が重要な学部です。
これはただ友人が多い少ないという話ではありません。試験の情報、マッチング情報、国試など全ては情報戦と言っても過言ではありません。また進級においても、ただ何点以下を落とすというわけではなく、「成績下位のこの数人は他の学生より点数分布が離れているからここだけ落とそう」といったような落され方をすることも多いそうです。
このため、医学部を生き抜くためには他の人と過去問などの情報を共有し、なるべく他の人と同じように・同じような教材で勉強することが重要です(朝倉内科学などで勉強しようとするガリ勉真面目が留年するのはこのためです)。
学校によっては共有ファイルなどで過去問や引き継ぎを共有してくれる大学もありますが、そうでない大学の場合、どんなに一匹狼でいたい人でも部活に入るなり、最低限話す友人を作るなどして情報戦を乗り切りましょう。
なお今回書いているうちに長くなってしまったため、前半(入学〜4年生)と後半(4年生〜6年生)に分けて投稿したいと思います。


入学前

 たまに入学前から理科系など勉強する人がいますが、ほぼ意味はないためまずは受験の疲れを癒しつつ思いっきり遊びましょう。
 そうは言っても何か前もって勉強してアドバンテージを作りたい方は英語の資格の勉強がおすすめです。留学やマッチングのタメになるのはもちろん、スコア次第では入学後の1年次の英語が免除になることもあるので、進学先が決まった方は調べてみてもいいかもしれないです。

1年生

 1年生は教養科目が続き、モチベーションが低下することが多いです。また教授も医学科以外の先生が多く、医学科が1単位でも落とすと留年ということを知らずに意外と気軽に不可にしてくることも多いです。そのため、提出物や出席など舐めすぎないようにしましょう。それ以外では友達をなるべく確保し、バイトするなり遊ぶなり自由に過ごしてください。ここで割りのいいバイトを見つけられると高学年になっても続けられるため、時間のある1年生のうちにバイト探しをするのもありだと思います。おすすめのバイトは家庭教師と、個人経営のレストラン・居酒屋です。

2年生

 入学して最初の山場が2年生です。生化学、薬理学、解剖学など今まで触れたことのない基礎医学の試験が降りかかり続けます。また試験以外でも解剖実習などがあり肉体的にも辛いです。ここで今まで培ってきた情報が活きてきます。先輩に勉強法を聞いたりレポートを貰ったり、先生と仲良い同級生に出そうなところを教えてもらったりと、人脈をフル活用して臨みましょう。ここで注意なのが、どの科目も完璧を目指しすぎないということです。基礎は極めるのが非常に難しく、出題難易度も先生の裁量で大きく変わります。そのため、他の人ができている内容を落とさず、捨て問は見逃すくらいの気持ちで臨んだほうが良いです。時間的・体力的にも大変な時期なので、完璧主義にならず浅く広く対策するのがおすすめです。また過去問だけで対策する人もいますが、2年生で学んだ知識はCBTや、高学年になっても活きてきます。そのためできることならある程度腰を据えて勉強することをお勧めします。

3年生

 地獄のような2年が終わり束の間の休息になります。臨床医学は始まりますが基礎医学と比べると取っ付きやすいのでそこまで勉強には困らないと思います。ただ科目数も多いため、過去問を活用しながら試験対策すると良いです。ここでおすすめなのが、「自分が苦手な分野だけをまとめた自作のまとめノートを作る」ということです。医学は膨大な量を学ばなければならず、全てを一気に復習するとかなりの時間がかかってしまいます。そこで過去問演習などをしてどうしても間違えてしまうだとか理解しにくい範囲のみをまとめたノートを作り始めると良いです。このノートに、高学年になってからも病みえやQBのスクショ、模試の問題など足していくことで自分だけの最高資料集になります。これがCBT前や就職試験前のいいお守りになってくれます。

(ここから先はCBTで高得点を狙う人向けになります)
なお3年の臨床科目と並行してQアシの動画を見てノートを完成させることで、4年以降の勉強は圧倒的に楽になります。
ただ初めて映像授業を見るとかなりの時間がかかり、負担が大きいことから、かなりやる気がある人や時間に余裕がある方だけでいいと思います。

4年生

 いよいよCBT、OSCEの学年となりますが、それぞれの対策についてはまた別の機会にさせていただきたいと思います。
多くの大学でマイナー科は4年にあると思います。メジャー科目より軽いので動画見るなり、過去問解くなりしてさっさと片付けてCBT対策に時間を回すほうが良いです。
 CBT対策について軽く触れますが、QアシのCBT講座は国試用の動画を簡略化したものです。そのため、部活をガチでやってきた人などが最低限の対策をして通すためには有用ですが、高得点を狙いに行きたい人には物足りない可能性が高いです。そのため、病みえやレビューブックを参照したり、国試用の動画を見るほうがある程度いい点数は取れると思います。
 CBT、OSCEが終わったらいよいよ病棟実習です。実習のアドバイスなどは他の人のnoteにあると思うので割愛させていただきます。
私からは実習中の効率的な勉強の進め方だけお伝えしたいと思います。CBTが終わり、ある程度のんびりしたくなる気持ちもわかります。しかし実習開始前に1ターム目のQアシの動画を見て、実習が始まる前に講義ノートを完成させてください。そして実習を回りながらその科のQBを解いて、次のタームの科の動画を見て同様に講義ノートを完成させてください。
 このサイクルが出来上がると効率的に実習を回れるだけでなく、マッチング・国試においてもかなり余裕ができた状態でスタートできるため非常に有利です。

 また皆さんがよく気にされる病院見学の開始時期についてですが、私個人としては「CBTとOSCEが終わった4年の冬〜」が良いと思います。低学年のうちだとなかなか病院で働くという実感が湧かないですし、医学知識がない状態で行っても先生も何を話したら良いかわからないです。病院見学はキッザニアではありませんので、そんなに焦る必要はないと思います。


 いかがだったでしょうか。
今後すぐ続編も出したいと思いますのでお待ちください。
続編ではマッチングの具体的なことも書きたいと思っています。
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また疑問などありましたらDMやコメントでぜひ教えてください。
読んでいただきありがとうございました。

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