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シーカヤック体験で考えたこと

 やってみて良かった。大海原(とまではいかないけど)に、カヤックに乗る私一人だけが浮かんでいる状態で、ほっぽりだされている。その、なんというかどうしようもない状態、誰かに助けてもらうことが容易でなく、自分で漕ぐなりするしか対処できない状態が、すごく新鮮に感じた。あ、これは自分で漕ぐしか戻ることも進むこともできないんだな、ていう日常生活から離れたある種の極限的な状況。それが逆に、内側から沸き起こる「生きるぞ!」という力を呼び覚ました感じがする。
そういう意味で自力で何とかする感じを味わいたかったんだな、私、と思った。今振り返ると。
 砂浜からすぐの場所ならまだしも、10メートル以上、いやブイでつながれたロープの先、何も保護されない外海のゾーンに出たら、これは自分でなんとかするしかないな、と思った。もちろんSUPでアシストしてくれるガイドさんが何かあったら助けてくれるんだろうけど、それでも、漕ぐなり方向転換するなり、漕がないで休むなり判断するのは自分だなって思った。自然って、すげー……。


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