無線周波数電磁波と低周波騒音
無線周波数電磁波と低周波騒音を同一視することは出来ない。
しかしながら、似たような性質を持つので、その点について簡単にまとめてみる。
無線周波数電磁波
携帯・スマートフォン(以下スマホ)に使われるいわゆる「電磁波」。
周波数はかなり高く、大抵の場合、人間が耳でその「音」を聞き取ることは不可能。
携帯電話基地局から無線周波数電磁波が発信されて、それを携帯・スマホが受信し、耳で聞き取れる音やデータ等に変換。
つまり、携帯やスマホは小さいアンテナとも言える。
低周波騒音
まず、どの周波数の音を「低周波音」と言うか、明白な決まりは無い。
次に、人の可聴域には個人差があり、およそ100Hz以下の低い音は聞き取れないことが多い(人の可聴域の下は20Hz前後という説もある。研究結果等は未確認)。
けれども、隣家の「機械的に排気する換気ガラリ」やクーラーの室外機、コンビニやスーパーマーケット等の業務用冷凍冷蔵庫等から出る低周波騒音を頻繁に浴びているうちに、感覚の鋭敏化が進み、「その音」が聞き取れるようになったりする。
人によっては、低周波騒音を浴びると体調不良になるので、どこに行っても「その音」が聞こえないか否か、聞き耳を立ててしまい、万が一察知すれば、そこから逃げようとする。
電磁波と低周波騒音の類似点
両者ともに、発生源に近いほどその影響力が強くなり、遠ざかれば弱まる。
特に低周波騒音は「その音」を見つけ次第、発生を止めるか、それが無理なら遠くへ逃げて、なるべく浴びないようにすることが望ましい。
電磁波の方は、ガルバリウム鋼板(トタン)などの金属板で跳ね返すことが可能。
いわゆる「電磁波対策」で少しは防げる。
低周波騒音も混ざっている無線周波数電磁波
携帯・スマホの電磁波が、屋内にいても受信出来るように、低周波音を無線周波数電磁波に「混ぜて」いるという話がある。
それが事実か否か、残念ながら未確認だが、低周波音には「物質を貫通する。物質を周りこんで向こう側へ届く(回折)」という性質があるので、「金属板で跳ね返される」性質のある電磁波だけより、両者を混ぜた方が、利用しやすくなるとも言える。
つまり、携帯スマホの電磁波を遮断したければ、電磁波対策と共に低周波騒音も対策する必要があると言えるだろう。
(2023.8.24)
画像は canva マジック生成