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「穴のあいた靴下を1匹見たら、300匹はいると思え」2023.06.02.(金)
・「穴のあいた靴下を1匹見たら、300匹はいると思え」とはよく言われることだが、我が家にも穴あき靴下の季節がやってきた。
・数日前の朝、左足の靴下の踵に、穴が空いているのを発見した。しかしまぁ、靴下は、靴を脱がない限り人に見られるものではない。最後に1日、長年私の足を護ってきてくれた感謝を込めて、大切に履いてあげよう。その日を最後の1日として、夜に脱ぐ時にお別れしよう。そう決意して家を出た。その日脱いだ靴下は、洗濯機に放り込まれた。
・今朝、左足の靴下の踵に、穴が空いているのを発見した。数日前に捨てるのを忘れられた彼が、洗濯され、干され、乾かされ、靴下BOXにまぎれ込み、そして今朝、私の左足に帰ってきたのだ。
・数日前は1円玉サイズの穴だったと思うが、今日は500円玉サイズの穴になっていた。この数日で、500倍の大きさになったということだ。たいへんだ。数日後には500×500=250,000倍の大きさとなり、街はこの靴下の穴に呑み込まれることになるであろうが、私の知ったことではない。
・しかしまぁ、靴下は、靴を脱がない限り人に見られるものではない。最後に1日、長年私の足を護ってきてくれた感謝を込めて、大切に履いてあげよう。今日を最後の1日として、夜に脱ぐ時にお別れしよう。そう決意して家を出た。先ほど脱いだ靴下は、無事に洗濯機に放り込まれた。
#ほんのまいにち 320;2023.06.02.
『魍魎の匣 (3)』京極夏彦,志水アキ
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「十分過ぎる程知ってるよ
だからこそ解らないと云ったんだ」
「知る」と「解る」は別物だという、そういう言葉遊び的なレトリックが中二心をくすぐってくる。「云う」という表記も、良い。京極堂の世界観に惚れっぱなし。
#まいにちのおと 288;2023.06.02.
『通り雨』Mr.Children
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「通り雨 この胸を濡らして
水溜まり いくつも作っていく
いつか光が射して
それが乱反射し合って
キラキラ輝くといいのに」
「通り雨」なんて疎まれる存在がモチーフなのに、最終的に「輝き」を連れてくるキラキラポップな曲に仕上げちゃうミスチルが好きすぎる。
「生まれた瞬間から ゆっくりと死んでゆく
そこからはもう逃れようがないなら
笑っていたいんだけどな」
って歌詞も、ぞっとするほど良い。
「死んでゆく」のところ、発音的には「死んでく」なのに、歌詞上はしっかりと「死んでゆく」としているの、好きです。
桜井さんって意外と「〜だったらいいのに」っていう願望の歌が多いんですよね。あんたほどの人が神頼みで生きてるんだったら、俺ももっと気楽に生きるよ。