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「生涯を添い遂げると誓った(はずだった)話」2023.01.02.(月)
・靴を、買い替えた。「この先ずっと、靴はコイツだけあればいい」と、生涯を添い遂げると誓った靴を、買い替えた。
・昨日までの私は、無印良品のワゴンで(たしか¥790-で)投げ売りされていた「かかとがふめるスリッポン」を履いていた。コイツがとても素晴らしい靴であるかのように思えて、うっかり生涯を誓ってしまったのであった。
・正式名称を確認しようと無印のサイトを覗いたら、そのページごと削除されていたので、もう彼の本名はどうやっても分かりません。こんなところで人類史にまたひとつ永遠の謎が生まれてしまいました。
・スリッポン! これは、とても良いものですね。
・名前からして素敵、スリッポン。阿呆っぽい!
・そのスリッポンの前には、ニューバランスのスニーカーを履いていたのだが、そいつはとにかく靴紐がほどけて、ほどけた。170m歩くごとに1回はほどける。それと、踵の部分はがっしゃがしゃになっていた。私の履き方が悪かったのかな。
・無印のスリッポンを買って、その場で履いて帰った、あの夏の日。私は確かに無敵だった。やたらとほどける靴紐や、がっしゃがしゃな踵からの解放。そしてシンプルな黒一色、飽きという感情が発生する余地も無いデザイン。素晴らしく気に入った。2日後には、全く同じスリッポンをもう一足、予備として買い足した。これからは生涯、この2足だけを履いて生きていこうと心に誓った。
・そんな靴を買い替えました。
・買い替えに至った理由は大きく2点。「ぺらっぺらな靴底」と「あまりにもズレる中敷き」だ。
・ぺらっぺらな靴底! これはもう「薄いなぁ」とは思いつつも、そのぶん軽いし、「700円なら仕方ないかぁ〜」と思って妥協した部分ではある。
・ただし「ズレる中敷き」、テメーはダメだ。靴の中が、足の裏が、気持ち悪くて仕方がなかった。
・そして私は、この2つの問題を一気に解消するアイデアを思いついた。「アイデアとは、複数の問題を一気に解決するものだ」。そういえば私は、この宮本茂氏の格言を人生の指針にしていたりしていなかったりする。
・「めっちゃ良い中敷きを入れる」
・これが私の生み出したアイデアであった。というわけで、私は700円の靴に2000円の中敷きを入れて町を練り歩いた。
・その結果、ぜんぜんだめ。相変わらず靴底はぺらっぺらだし、相変わらず中敷きはズレる。何も変わらなかった。私の履き方が悪かったのかな。
・それにしても、700円の靴に2000円の中敷きを入れるとは、なんとなく負けた気分になるな。
・↑ココまで昨年の12/10に書いていて、下書きに保存してあったのを発掘しました。私が靴を買い替えたのは12/10のことです。
・書いてる途中で自分の文章に納得いかなくなって没にする、みたいなことがあります。ありすぎます。これからはそういうのやめようと思いました。とりあえず最後まで書き上げて、とりあえず公開してみます。がんばるぞ〜〜!
・今日は1月2日だというのに働いた。正月感が年々うすれている。このままのペースでいくと、20年後には正月と同時に年末感を感じることになるだろうな。
・出勤のために駅まで歩いている時、早歩きのおばあちゃんに追い抜かされてショックだった。「おばちゃんで」はなく完全に「おばあちゃん」といった様相を呈していた妙齢の女性! 今度はぜってー負けねぇからな。
・2023年の目標は「はやねはやおき」「今から本気だす」「ドラクエ8をクリアする」の三本です。よろしくお願いします。
#ほんのまいにち 309
『そして生活はつづく』星野源
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「なにげない日常」の中には「なにげない日常」しかない。素晴らしいものなんてない。その中から素晴らしさ、おもしろさを見出すには、努力と根性がいります。
私はこんな文章が書きたい。
取るに足らないくだらないことを書いているようで、それは、努力と根性の賜物。あるいは、誰も逃れることのできない「生活」。
なにげない日常から、素晴らしさ・おもしろさを見つけて、文章にする。その努力をやめたくないと改めて思った。
#まいにちのおと 240
『熱き鼓動の果て』B'z
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抱きしめた時 僕は震えたんだ
顔も名前も知らない女子大生(※1)がB’zを好きだという情報を聞いたので、最近よくB’zを聴いている。B’zは中学生の頃から大好きなのだが、B’zの何がそんなに好きなのかと聞かれれば、一番の要因はボーカル・稲葉浩志の歌声だと私は答える。
この曲には前奏も何もなく、出だし1秒から問答無用に稲葉さんのがなり声を全身に浴びせてくる。何度聴いても魂が震える。シャッフル再生でこの曲がかかる時、うっかり魂を震わせてしまうので少し困っている。
歌い出しの「熱き鼓動の果てに」を、稲葉さんは「ああ’’ーァーーーつきこぉどぉをぉのはぁてにィーー」というように歌いあげるが、この「ああ’’ーァーーー」の部分が至高なので、そこの2秒だけを永久リピートで聴いてもらっても構わない。
抱きしめるというのは、震えを止めるための行為だと私は思っていた。しかしこの曲の「僕」は、抱きしめた時に震えていた。この曲を聴くたびに、私も震えが止まらない。
(※1:恋人の友人)